活用事例
ITプロの業務委託活用で基盤刷新を加速。
リスクを見極めながら進める、攻めのクラウド開発

利用したサービス
ビザスクtech
国内20万人超の知見データベースから、IT・DX領域に特化した専門家を業務委託形態でアサインする伴走支援型サービスです。PM・PMO、エンジニア、データサイエンティスト、ITコンサルタントなどの実務経験が豊富な人材が、貴チームの一員としてプロジェクトの推進を支援します。
概要
エキスパート:大規模データ基盤の構築経験者
依頼内容:クラウド基盤刷新における設計評価とリスク抽出
実施施策:ビザスクtech*でIT領域のプロを業務委託で活用、開発体制を強化
こんな方におすすめ
・未知の領域で次世代アーキテクチャを導くプロジェクトリーダー
・社内知見にない最新のIT技術選定に不安がある方
・スピード感を持って組織のマインドを変えたい責任者
会社情報
アズビル株式会社は、「計測と制御」の技術をもとに「人を中心としたオートメーション」を追求する企業です。建物市場をはじめ、工場やプラント、さらにライフラインなどの生活に密着した領域に至るまで、人々の安心・快適と地球環境に貢献する事業を幅広く展開しています。今回はビルシステムカンパニー開発本部でクラウド基盤刷新を率いる伊藤卓様に、専門家の伴走支援により大規模開発の不確実性をどう排除し、組織のマインドを変革したのか伺いました。
社内に知見がない未知の領域。教科書に載っていない生きた経験知を求めて
Q.今回のクラウド基盤刷新で直面した課題と、パートナー(業務委託)として大規模データ基盤開発の専門家を選定した決め手を教えてください。
計測と制御を核にビルの空調制御などを手掛けるビルシステムカンパニー開発本部では、クラウド上のデータ活用ビジネスを20年以上前から展開してきました。しかし、蓄積されたシステムは最新技術への対応が難しくなり、根本的な刷新が必要な時期を迎えていました。本プロジェクトは単なる更新ではなく、数千台の建物から届く膨大なデータを集約・活用し、将来的なビジネス展開を見据えた重要な土台作りです。
最大の課題は、社内にこれほど大規模なデータ基盤構築の経験者がいなかったことです。これまでの既存システムに最適化された知見はあっても、大規模データ基盤について、AIを含む最新の技術を組み合わせ、将来的なリスクまで網羅して評価できる人材が不足していました。データ基盤は長期にわたり利用するため、設計段階での抜け漏れは、後の運用で取り返しのつかない致命的なリスクになりかねません。 特にデータを取り扱う上では、一度のインシデントで「一発退場があり得る世界」だからこそ、確実な設計が求められていました。
そこで、多くの開発プロジェクトを進めてきた、「教科書には載っていない」生きた経験知を知ることができ、プロジェクト全体の文脈を理解して横に並んで意思決定を手伝ってくれるエキスパートの力を借りたいと考えました。
上司からの紹介で知ったビザスクtechでは、多様な業界・専門性を持つプロフェッショナル人材が多数在籍しているため、私たちの事業領域である建築業界のドメインに理解があり、かつ最新のデータ基盤構築に精通したエキスパートと出会うことができました。
自社の状況に深く寄り添い、同じ視点に立ってリスクを見極めてくれる姿勢が決め手となり、プロジェクト立ち上げ初期からの参画を依頼することにしました。
進め方の「型」の導入から設計レビューまで。立ち上げ段階から確実に知見をプロジェクトへ反映
Q. 課題解決に向けて、外部人材であるエキスパートをどのように活用しましたか?
具体的な実務の第一歩としては、情報の整理と「型」の導入にエキスパートの知見を活用しました。参画当初、社内には様々な情報が散在しており、プロジェクトが立ち上げに手間取っている状態でした。そこでエキスパートには、まず最初の1ヶ月で綿密なヒアリングを実施していただき、私たちの状況を深く理解していただきました。その上で、情報を体系立てて整理し、課題を優先順位付けしたうえで、プロジェクトを進めるための実践的なフレームワーク(型)の導入を支援していただきました。全体を俯瞰する「参謀(ジェネラリスト)」としてご支援いただいている形ですね。
また、プロジェクト全体の方向性や優先順位付けだけでなく、データ基盤の要件や設計レビューにも積極的に参画いただき、プロジェクトマネジメント支援の側面とレビュアーの側面の両面でのご支援を依頼しています。社内に知見の乏しい最新技術動向を見据えながら、将来的なリスクを網羅的に整理していただくことで、致命的な抜け漏れを防ぎながらプロジェクトの立ち上げをスムーズに進めることができました。
更に、こうしたエキスパートの知見を最大限に引き出すために工夫したのが、参画方法です。最初から大人数のプロジェクトメンバー全員の中に外部の方を入れると、肯定・否定の意見や論点が発散し、かえって意思決定のスピードが落ちてしまうリスクがありました。 そこで、まずは私を含む代表者数名に絞ってエキスパートと対話する形式を採用しました。エキスパートとの定期的な対話を通じて、リズムを維持することも意識しました。代表者がハブとなって知見を吸収し、プロジェクトへ段階的に反映させることで、大きな混乱なくプロジェクトメンバーの視座を揃えていっています。

明確な優先順位が迷いを消す。専門家の伴走で、プロジェクトの意思決定スピードが劇的に向上
Q. クラウドでの大規模データ基盤に詳しい外部人材活用の伴走により、プロジェクトや組織にどのような変化がありましたか?
エキスパートによる伴走支援を通じて、プロジェクトの推進力とチームの意識は着実に変化してきています。
まず最も大きな成果は、プロジェクトのスムーズな立ち上げと、網羅的なリスクに対する先手管理が可能になった点です。私たちはプロジェクトの方向性が決まっていない中で、あえてエキスパートに参画してもらうことを決めました。早い段階で課題の全体像を捉え、優先順位をつけたうえで迅速に合意形成を進められる体制を作りたかったためです。この中で、エキスパートの確かな経験に基づく提案は、根拠として説得力が高く、社内の多くのプロジェクトメンバーの合意生成を後押しすると信じていました。
当初、社内に知見が十分でなく、大規模なデータ基盤構築は手探り状態であり、進めている方向性が正しいのか確信が持てませんでした。しかし、経験豊富なエキスパートから「今はここを検証すべき」という明確なガイドと優先順位が示されたことで迷いがなくなっていきました。進め方としても、提案された「型」の導入により本質的でない議論が減り、アクションも明確になり、意思決定のスピードも上がってきた実感があります。
さらに、このプロセス自体が組織にとってエキスパートの思考プロセスを学ぶ貴重な機会となっています。上司からも「教えてもらったことは、次すぐに自分たちでできるようになること」と強いメッセージをいただいており、外部の知見を単に借りるだけでなく、それを自分たちのプロセスとして内製化していく姿勢で取り組んでいます。
必要な時期に必要な専門性を柔軟に取り入れ、スピード感を持って新たな価値創造に挑みたい
Q. 今回の取り組みを通じて得られた学びや今後の展望について教えてください。
今後は、今回刷新するクラウド基盤を強固な土台として、生成AIなどの最新技術を活用し、建物に関わるお客様へさらなる新しい価値を提供していきたいと考えています。
プロジェクトのフェーズが進行するにつれ、エキスパートに期待する役割も、全体的な戦略支援から、より高度な技術的要素設計の専門的なレビューへと比重を移していく予定です。必要な時期に必要な専門性を柔軟に取り入れられるビザスクtechの利点を最大限に活かし、内製チームだけでは難しいスピード感と確実性を持って新たな価値創造に挑みたいです。
方針が固まりきっていない「立ち上げ期」こそ、即戦力の知見を導入するベストなタイミング
Q. 外部人材の活用を検討している方へのメッセージをお願いします。
プロジェクトの構想や方針が固まりきっていない「立ち上げ期」に外部人材を受け入れることに対し、ためらいや不安を感じる方は多いかもしれません。実際、正直なところ、私たちもうまく協業できるか不安に思っていました。しかし、私たちの実際の経験から言えば、むしろ「何も決まっていない時期」こそが、即戦力となる専門家の知見を導入するベストなタイミングでした。もちろんプロジェクトの途中から入ってもらう選択肢もあり得ますが、最初から入っていただいた方が、課題の輪郭が早期にクリアになり、その分早く意思決定ができます。「このやり方で進めれば大丈夫だ」という強い安心感を得ながら前進できましたし、実務経験に裏打ちされた知見は、社内への説明において論理的で根拠のある説得性を持たせてくれます。
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