活用事例

「世界一への道に、現場を知るプロの『確かな知見』が必要だった」

株式会社SACYA

目的
業種

利用したサービス
ビザスクdirect:業務委託・スポットコンサル・社員採用の人材マッチング

概要
エキスパート : 外食大手での現場・経営経験と多店舗展開の知見を有するエキスパート
依頼内容 : 世界展開を見据えた組織構築への伴走支援を業務委託で実施
実施施策 : 独自の経営から確信ある判断へ。旗艦店出店への決断を加速させた

こんな方におすすめ
・自社の経験値を超えて、新たな事業成長を目指す方
・未知の領域に挑む際、確実な判断の根拠を求めている方
・AIでは得られない「現場の生きた知見」で組織を強化したい方

株式会社SACYA様は、日本文化である抹茶を軸とした”日本発”にこだわり、「スターバックスを超える」というビジョンを掲げてカフェチェーンを展開する企業です。ミッションに「人の価値を最大化する」を掲げる同社にて、代表取締役の添田様に、独自の経営スタイルからの進化と、ビザスクを通じた経営顧問活用による事業成長についてお話を伺いました。

独学経営の限界。グローバル展開への「確実な判断基準」を求めて

Q. 事業拡大において、どのような課題を感じていましたか?

20代から独学で事業を立ち上げ、本やインターネット検索で情報を得ながら、実践と失敗を繰り返すスタイルで最初の3年間を過ごしてきました。SNSを武器に数店舗を軌道に乗せるまでは自力で到達できましたが、そこから「世界1万店舗」という未踏の規模へ拡大するプロセスは、これまでの延長線上にはありません。自身の人脈にインフルエンサーやスモールビジネスのプロはいますが、自分のネットワークではまだ出会えていない実務経験や知見を持った方との出会いを求めていました。


組織化という大きな挑戦を前にした時、正社員採用ではなく業務委託という形で信頼できる経営顧問をチームに迎えることが、事業を加速させる最善の策だと考えました。即戦力となるプロ人材の知見を必要な分だけ取り入れられる業務委託の柔軟性は、当社のフェーズに最適だと考えました。

現場の知恵を重視する。伴走型支援で経営の「羅針盤」をチームに

Q. 具体的にどのような支援を受けましたか?

ビザスクを通じて、マクドナルドとスターバックスでの勤務経験に加え、ゴンチャ ジャパンにてゼロからの店舗拡大経験を持つ葛目様に魅力を感じ、経営顧問としてお願いする決断をしました。葛目様に業務委託でのご支援を依頼した背景には、現場の最前線で培われた圧倒的な経験値への信頼がありました。正社員として迎え入れるにはハードルが高いハイクラスなプロ人材も、業務委託であれば最適な時間軸とコミットメント量で参画いただける点も大きな魅力でした。実際の支援内容は、週2回のセッションでの現場視察やスタッフへの直接ヒアリングなど、非常に解像度の高いものです。また、組織の土台を固めるため、共通言語となるビジネス書を軸に議論を深め、ビジョンをいかに現場のオペレーションへ落とし込むかを徹底的に追求しました。


当初3ヶ月だった業務委託契約も、成果を実感したため現在は1年間に更新しています。業務委託ならではの柔軟な契約形態だからこそ、フェーズに応じてコミットメント量を見直せる点も助かっています。あわせて、ビザスクのスポットコンサルも活用し、店長採用の成功事例や市場の給与相場を複数の専門家からヒアリングしました。得られた情報を即座に求人票へ反映し、最適な報酬設計を行うなど、戦略の具体化を迷いのないプロセスで推進しました。

「知見」がもたらした確信。現場のマネジメントが本物に変わる

Q. ビザスクの活用によって、どのような成果が得られましたか?

最大の成果は、業務委託で経営顧問を迎え入れたことで、事業の進むべき道が明快になり、意思決定の精度が劇的に向上したことです。正社員採用では出会えなかったレベルの実務経験を持つプロと、業務委託という形でチームを組めたことが、この変化を生み出した起点になっています。


経営戦略やマネジメントの手法は本やネット、AIでも手に入ります。しかし、AIで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、経験に基づいた「血の通った言葉」にこそ価値があると感じました。今回求めていたのは、知識だけでなく、世界レベルの企業が「現場で実際にどう取り組んできたのか」という事実です。今、この場面でプロが「どんな言葉やニュアンスでアルバイトに声をかけるのか」「どのような教育システムがあるのか」「世界トップレベルの価値基準や優先順位付けはどうされてきたのか」などを目の当たりにすることが、経営に直結すると考えました。


安易な手法に頼るのではなく、プロの洞察に基づき「今取り組むべき本質」に優先順位をつけたことで、迷いなくリソースを集中できるようになりました。特に葛目様が現場スタッフの本音を引き出し、課題を整理してくれたことで、組織の土台がこれまでにない安定感を持って強化されました。また、葛目様からのご支援を通して、「事業成長に抜け道や裏技はない」という気付きも得ました。現場訪問や他店視察を繰り返す中で、経営には本質的な取り組みを地道に続けていく努力が必要不可欠だと再認識できたことも大きな収穫でした。

必要な時に最適なプロの力を取り入れて挑む世界一

Q. 今後の展望についてお聞かせください。

今回の取り組みを通じ、強固な仕組みを持つ「企業体」としての骨格が整いつつあります。今後は主要エリアへの出店を加速させ、日本文化の魅力を世界へ発信するブランドを築き上げたいと考えています。情報が溢れる現代ですが、最前線で培われた葛目様の「実践的アドバイス」は、デジタル上の情報だけでは決して到達できない、私たちにとっての大きな強みとなります。今後はブランディングなどの専門的な知見を取り入れながら自らをアップデートし続け、世界一のカフェチェーンへの道を切り拓いていきます。

ここからはご支援されたエキスパートの葛目様にお伺いします。
世界一のカフェチェーンを目指す株式会社SACYA様。独学の経営から組織化へ踏み出す際、必要だったのは「正解」ではなく、泥臭い現場を知り尽くしたプロの「確かな知見」でした。スターバックス等の黎明期を支えた葛目様が、いかにしてクライアントのビジョンを現場の言葉に落とし込み、経営者の孤独な決断に寄り添ったのか。その深い対話と伴走の軌跡を辿ります。

エキスパート 葛目様
スターバックスやマクドナルドといった大手から、ゴンチャやダンデライオン・チョコレートなどの急成長ブランドまで、食の第一線で多くの組織づくりと事業づくりに携わってきました。
現在は経営コンサルタントとして、これまでの経験を活かし、ブランドが持つ本来の力を引き出しながら、次の成長ステージへと押し上げる「伴走型の経営支援」を行っています。

未来を担う次世代への貢献。ビジョンと経験が重なる瞬間の手応え

Q.今回の案件をお受けいただいた理由、ご自身の経験を活かせそうだと思われたポイントをお聞かせください。

今回の支援をお受けした最大の理由は、代表の添田様が掲げる「世界一」という圧倒的なビジョンと、私自身の「次世代リーダーを育てたい」という想いが合致したからです。


私はこれまで外食業界、特にカフェ業態で現場から経営までを経験し、スタートアップの支援も複数手がけてきました。年齢を重ねる中で、自分の培ったスキルや知見を抱え込むのではなく、可能性に溢れる若い世代に「手渡す」ことで貢献したいという価値観が強くなっていたのです。


ビザスクを通じてお話を伺った際、添田様は大きな理想を持ちながらも、そこへ至る実務の解像度をいかに高めるかという課題に直面されていました。私の経験が、単なるアドバイスではなく、彼らの挑戦を加速させる「生きた知恵」として役立つと直感したことが決め手です。コーチングの視点を持って、「どこに行きたいのか、なぜ行きたいのか」を共に深掘りすることからスタートしました。自身のキャリアの原点でもある現場起点の経営を、この挑戦に結びつけられることに大きなやりがいを感じ、業務委託という形での伴走を決意しました。業務委託というスタイルだからこそ、これまで複数社で培った経験を必要なフェーズに集中して還元できると考えています。

「場当たり的な対応」から脱却する。本質的な問いから始める組織の土台

Q 支援される際は、どういった点に工夫されましたか?

支援にあたってまず意識したのは、表面化した「問題」の裏にある「真の原因」を特定することです。当初、添田様からは多店舗展開の仕組みや採用といった具体的な課題が出ていました。しかし、表面化した課題を一つずつ解決しても、根本原因にアプローチしなければ、次々と新しい問題が噴出する場当たり的な対応に終始してしまいます。


そこで私は、添田様がとっつきやすい「本」という共通言語を入り口に、リーダーシップの本質について議論を深めるアプローチを取りました。


私が推奨する書籍を軸に、「今の組織を教科書通りに捉えたらどこに不足があるか」を問い続け、高い視座で現状を俯瞰してもらえるよう促しました。また、スターバックスの黎明期を体験した私の記憶は、添田様にとっての「タイムマシン」のような価値があります。25年前、成長過程でどのような失敗があり、どんな会話がなされていたのか。当時の泥臭い事実を体系立てて伝えることで、氷山の一角である「現在」の成功手法だけでなく、海面下に隠れた組織の生い立ちや哲学を理解してもらうことに努めました。この本質へのアプローチこそが、揺るぎない組織の土台を築く第一歩になると確信していました。

現場の空気感を共有し、行動変容を促す「GOODとMORE」の対話

Q具体的にどのように支援されましたか

実際の支援では、週2回のセッションを軸に、常に「現場・現物・現実」を大切にしました。頭で考える戦略だけでは組織は動きません。私も店舗へ足を運び、スタッフと同じ空気を吸いながら、問題の真因を現場視点で見極めるようにしました。また、セッションの最後には必ず「宿題」を出すようにしています。これは一方的なトレーニングではなく、その日の会話から本人が「次は何を行うべきか、何をやめるべきか」を引き出すコーチングの手法です。


特に重視したのは、次回の冒頭で行う振り返りの質です。アクションの結果を単に「良い・悪い」で裁くのではなく、「GOOD(うまくいった点)」と「MORE(もっとこうすれば伸びる点)」というトーンで対話します。ダメ出しで萎縮させるのではなく、成長への伸びしろとして捉え直すことで、現場スタッフや店長も含めた主体的なサイクルが回り始めました。私は自らを「目的地まで最良のルートを走る運転手」だと定義しています。あくまで主役はクライアントであり、彼らが最短距離で、かつ納得感を持って成長し続けられるよう、日々の行動変容に徹底して寄り添い続けました。

想像力を通じた信頼構築。共に歩むゴールへの確かな手応え

Q 支援を通じて生まれた最大の変化はなんでしょうか

支援を通じて生まれた最大の変化は、添田様や店長の中に「自分たちで判断し、進むべき道が見える」という確信が芽生えたことです。3ヶ月の予定だった業務委託契約が1年に更新されたことは、その信頼の証だと感じています。業務委託は成果と相互の信頼があってこそ継続される契約形態であり、この更新は私自身にとっても大きな手応えでした


私が何より大切にしているのは、自分の成功体験を押し付けるのではなく、相手の話を深く聞き、その裏にあるニーズを汲み取る「想像力」です。AIで情報が手に入る時代だからこそ、対面で血の通った言葉を交わし、ゴールを共有することに人間ならではの価値があります。


心の底から通じ合う・分かり合うというのは支援の最初の段階では難しいかもしれませんが、「あなたのやりたいことを実現するために何ができるか」という姿勢を貫いてご支援させていただくことで、早い段階からお互いの期待値をすり合わせ、目線を合わせて進んでいくことができたのではないかと思っています。できないことができるようになる、分からなかったことが分かるといった成長の瞬間に立ち会えることは、エキスパートとして何よりの喜びです。今後も彼らが「世界一」への階段を一段ずつ確実に登っていけるよう、一歩引いた位置から、しかし心は誰よりも近くに寄り添いながら支え続けていきたいと考えています。

目的
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