活用事例

 “なんとなく”から“確実で能動的”な採用へ キャリア採用のノウハウを転職エージェント出身者がとことん伝授

長瀬産業株式会社

目的
業種
利用サービス

インタビューにご協力いただいた方

  • アドバイザー 成澤 良浩様(左)、人事総務部 田中 颯様(右)
  1. 課題
    • 人事担当者もほとんどが新卒入社で転職経験がない社員ばかり
    • キャリア採用が増えていく中で、転職市場について知識が不足したまま進めていることが課題
    • エージェントとの付き合い方がわからず、意見を鵜呑みにして採用を進めている状況も改善したい
  2. アプローチ
    • 転職エージェント出身で採用に関するノウハウが豊富なアドバイザーが5ヶ月間伴走支援
    • 前半は、採用活動におけるあらゆるシーンに同席して現状の課題を的確に把握
    • 後半は、特に採用したい3ポジションに絞り込んでアクション
  3. 効果
    • 採用支援を依頼した3ポジションのうち1件は採用まで決定
    • 他の2件もコンスタントに応募がくる状況を作ることができ、支援終了後すぐに採用が決定
    • コストメリットが大きいダイレクトリクルーティングの活用ノウハウが身についた

事業内容と田中様のミッションについてお聞かせください。

田中様:当社は主に化学品を扱う専門商社です。化学品と一口で言ってもビジネス領域は多岐にわたり自動車や樹脂、電子材料から食品関連など生活に根付いている商材まで幅広くトレーディングしています。

私は入社時からずっと人事領域を担当しています。

商社は全体として新卒文化が強い業界であると感じています。3年ほど前まで当社も法務や経理、財務などの専門職を除き、年間で採用する人財のほとんどを新卒で採用していました。しかし、新たなビジネスを作り上げていくためには、ポテンシャル人財の新卒だけではなく、様々なビジネス経験を持ち即戦力となる人財が必要と考え、2019年よりキャリア採用を強化していきました。

私自身も初めは新卒採用に携わっていましたが、キャリア採用に力を入れ始めた2020年頃よりキャリア採用担当となりました。

キャリア採用についてどのような課題やニーズをお持ちでしたか?

田中様:人事担当者もほとんどが新卒入社で転職経験がない社員ばかりでした。そのため、現状の採用活動が正しいのかわからず手探り状態で進めている、というのが現状でした。実際、採用自体はそこそこうまく進んでいたのですが、今後もキャリア採用が増えていく環境の中で、転職市場について知識が不足したまま進めていることに課題を感じていました。

また、転職エージェントとの付き合い方がわからず、意見を鵜呑みにしながら採用を進めている状況も改善したいと考えていました。そこでフラットな立場の第三者に入ってもらい、採用に関して適切なアドバイスをもらおうとなりました。

今回「ビザスクpartner」をご利用いただいた理由、背景についてお聞かせください。

田中様:もともとは他部署において社外人財活用を進めるために人財マッチングサービスを検討している過程でビザスクを知りました。

中長期間の伴走型支援サービス「ビザスクpartner」について話を聞くうちに、人事領域において現在抱えている課題解決にもぴったりのサービスだと感じ依頼することにしました。

アドバイザーを成澤様に決められた理由はなんですか?

田中様:まず何より候補者やエージェントとどのようなコミュニケーションを取るべきか、などの今日から実践できるようなテクニカルなアドバイスを求めていました。その点、転職エージェント出身で多くの候補者と接してきて、採用に関するノウハウを豊富にお持ちの成澤さんが最適と考えお願いしました。

また、初回面談にて漠然とした困りごとを成澤さんにお話しした際に、様々な解決策を提案いただき、当社の課題解決にピンポイントでマッチした方だと感じたことも決め手でした。

続いて、成澤様への質問です。今回の案件をお受けいただいた理由をお聞かせください。

成澤様:今までビザスクではインタビューなど短時間のスポットコンサルを行ったことはありましたが、中長期的に伴走する支援は初めてでした。今までの自身の経験が活かせると思ったことと、依頼をもらったタイミングもよく、時間を作れたことが引き受けた理由です。

また、長瀬産業さんのような大きな規模の企業に所属したことはなかったので、私自身の経験や学びにもなるチャンスだと考え、ぜひご一緒してみたいと思いました。

アドバイザー 成澤 良浩様
都市銀行系リース会社の芙蓉総合リースを経て、人材紹介大手のJACリクルートメントに入社。国内外で5年以上にわたり、特に管理職・幹部クラスの人材採用や海外法人の人材採用を通じて、スタートアップから上場企業まで幅広いクライアントの人材採用をサポート。直近は上場を目指すベンチャー企業で人事を務め、2022年4月から採用・人事の支援サービスを中心とする成沢ENTパートナーズ(個人事業)を開業。スタートアップから大企業まで幅広い業種に対してハンズオンで採用活動の支援を行っている。

成澤様の具体的なご支援内容をご教示ください。

成澤様:前半と後半で大きく期間を区切ってご支援しました。

まず前半の約2ヶ月間は、採用活動におけるあらゆるシーンに同席して幅広く見てみることで、現状の課題を的確に把握することに徹しました。週一回の定例ミーティングの他に、エージェント向けの説明会に参加したり、候補者との面談に入ってみたり、実際に困っているポイントを一つずつクリアにしていきました。

続いて後半の約3ヶ月間は、特に採用したい3ポジションに絞り込んでアクションしていきました。エージェントとのコミュニケーションやダイレクトリクルーティングに注力して母集団を作るところから始まり、採用の過程で事業部のメンバーを上手に巻き込むプロセスの検討、応募のあった候補者の進捗管理まで行いました。

田中様:イメージとしては、5ヶ月間採用マネージャーに入っていただいたような感覚でした。

成澤様:私は元々転職エージェントにいたので、私にとっては当たり前だった経験も役に立ったと感じています。エージェントとどのようなコミュニケーションを取ると求める候補者を紹介してもらえるのか、エージェントが紹介しやすいような転職市場に合わせた要件定義とは何なのかなど、経験に基づいてノウハウをお伝えしていきました。

ご支援していく中で特に工夫したところはありますか?

成澤様:長瀬産業さんにとって初挑戦だったダイレクトリクルーティングでは特に丁寧に支援を行いました。事前準備として、私だったらこういう人にスカウトを送るな、という見当をつけておき、実際に長瀬産業さん側がスカウト送付した候補者と比較していきます。転職市場全体に対してハイスペックな人財を狙いすぎていたり、スカウト文章が単なる情報提供で終わっていたりしたら、一件ずつ添削していきました。

また、長瀬産業さんはとても素晴らしい職場ですが、社員の方にはわからない魅力もあるかと思います。私が外から見て感じた良さを言語化して、候補者へ伝えたいと思い支援をしてきました。

今回のご支援の成果・結果についてお聞かせください。

田中様:支援の後半では具体的に3ポジションの採用支援をお願いしていましたが、なんと1件は採用まで決まりました。他の2ポジションも、以前であれば求人に対して応募が途切れ途切れにきていたところを、コンスタントに応募がくる状況を作ることができ、支援終了後すぐに採用が決まりました。

また、コストメリットが大きいダイレクトリクルーティングの活用ノウハウが身についたことも成果です。採用はテクニカルな部分も多くありますが、採用のプロの知見を詳細に伝授してもらえる機会は貴重でした。

成澤様:私としては、支援をしていく中で新たな課題が見えてきたことも次につながる成果だと思います。今までは待ちの姿勢が強い受動的な採用活動をされていましたが、いかに能動的になれるかが大事、ということが今後の方針として見えてきました。

「ビザスクpartner」をご利用いただいた感想をお聞かせください。

田中様:ビザスクからは転職エージェント出身者以外にも多角的にアドバイザーを紹介いただいたので、幅広く検討した中で納得感を持って成澤さんに決めることができました。また、提案のスピード感には驚かされとても助かりました。

成澤様もご支援いただいた感想ややりがいを教えてください。

成澤様:今回の支援は、今後の自分のキャリアにもつながる経験となりました。同じ採用領域でも歴史の長さや企業規模によってコミュニケーションを変える必要があり、私にとってもチャレンジでしたが、長瀬産業さんの万全の協力体制のおかげで成果を残すことができ、自信にもなりました。

また、今までは企業に所属していたため、あまり意識してこなかった自分の市場価値を考えるいい機会だったと感じています。今後、人的資本の開示など世の中の動きに合わせて人事領域における社外プロ人財の需要は高まっていくと思うので、多くの社外人財が活躍するきっかけになればいいですね。

ビザスクをおすすめしたい企業やおすすめの活用シーンをお聞かせください。

田中様:明らかな失敗はなくとも、”なんとなく”施策が進んでしまっている企業ほど活用すべきだと思います。社内で曖昧なまま物事を進めていると会社として再現性がなく、ノウハウが蓄積されていきません。一度立ち止まって社外プロの目を入れることで、思わぬ気づきがあったり、社内人財の成長にも繋がると思います。

目的
業種
利用サービス