活用事例

知識・マインド・プロセスを効果的に学ぶ新規事業オンラインプログラム。参加者が口々に「固定観念が覆された」と語るその理由とは?

東和薬品株式会社

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インタビューにご協力いただいた方

  • 事業推進本部 次世代事業推進部 山本哲也様、井坂公一様、小西正一郎様
    事業推進本部 地域医療戦略部 杉本拓優様
    営業本部 新規事業販売部 沖永由美様

部署のミッションと役割について教えてください

井坂様:当社はこれまでジェネリック医薬品の専業メーカーでしたが、世の中や地域社会に必要とされる企業となるべく、「人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、新たに健康関連事業を展開しています。
新規事業プログラムには5名で参加しましたが、所属部署は異なります。私、山本、小西は、健康関連の新規事業部門に所属しており、地域包括ケアに基づいたものや、予防医療に関する取り組みをおこなっています。杉本も新規事業部門に所属していますが、主に地域包括ケアに関する戦略の立案等を主に検討しており、我々3人とは異なる部署です。沖永は、新規事業関連の製品やサービスを扱う営業部門に所属しています。

新規事業プログラムに参加いただいた背景を聞かせてください

井坂様:新規事業を推進するには様々な課題があり、事業を推進するためのノウハウを学びたいと感じておりました。ビザスクのプログラムは伴走型でサポートいただけるので、エキスパートから新規事業の推進に関する様々なノウハウを学べると思い、参加することを決めました。

他のメンバーの方々は、プログラムにどのような期待感がありましたか?

山本様:プログラム構成に独自性を感じました。これまで参加した他社のセミナーでは知識をインプットするだけの研修が多かったのですが、ビザスクのプログラムはアウトプットして新規事業コンサルタントによるメンタリングも受けられるので、ブラッシュアップができる力を磨けそうだと感じました。
また、他社の皆さんも参加するプログラムであることから、組織を超えた交流が期待できますし、価格がリーズナブルであることも魅力の一つです。

杉本様:私は営業から新規事業部門に異動し、これまで手探りで取り組んできました。今回のプログラムでは、実際に新規事業を手掛けた方や、成功を収めた方のお話しを伺えるということで期待が高まりました。

沖永様:私も、これまで新規事業部門の経験はなかったため、機会があればセミナーを受講したいと考えていました。その時、ビザスクのプログラムに4人が参加するという話を聞き、3ヵ月という期間で得るものも大きいだろうと考え、参加することにしました。

プログラム参加にあたり、チームのゴールをどう設定しましたか?

井坂様:プログラム終了後に、既に検討していた案件についての社内報告会を実施する予定でした。そこで、プログラムで学んだことを取り入れた事業計画書を書き上げ、報告会で発表することを目標に設定しました。

プログラムが開始され、事業プランの仮説検証は、どのように進めましたか?

井坂様:当初、私たちのチームで新規事業のアイデアを3案検討していました。しかし1度メンタリングを受けたときに、3カ月という限られた期間を実りあるものにするために、チームメンバーで検討し、1案に絞って検証を進めることにしました。
どの案に絞るかという点で悩んでいましたが、メンターの方からアドバイスをいただき、ひとつの事業アイデアを選定して検証を進めました。
具体的なプロセスについては、まずリーンキャンバスを書き、その内容についてメンターから課題の解像度や顧客の解像度の粗さなどについてアドバイスをいただきながら、チームメンバーと改善を繰り返しました。

メンタリングに対しての感想を聞かせてください

沖永様:無意識的に抱いていた固定観念が覆され、同時に視野が広がりました。私たちは健康関連事業について検討していますが、検討を進めるにあたり完全に抜け落ちていた視点もあり、そういったところをメンターにご指摘いただいたことで、新たな観点から事業プランに向き合うことができました。
こうした視点は今回の事業プランだけではなく、今後の業務全般に共通して活きてくるものだと思います。

井坂様:目から鱗が落ちるようなアドバイスばかりで、非常に勉強になりました。一方で、それをうまく事業プランに反映することには、難しさを感じました。

山本様:リーンキャンバスをもとに、特に顧客課題の解像度を上げる上で色々なご指摘をいただき、こちらも課題の深掘を進めることができました。ただ、アドバイスをもとに「これだ」とチームで判断できるレベルにたどり着くのは難しかったです。今後もメンターから頂いたアドバイスを取り入れながら、ブラッシュアップを進めなければならないと思います。
自分たちだけでは気付けなかった視点を得られたり、自分たちが正しいと思っていたことが実はそうではなかったりなど、得るものは非常に大きかったです。

隔週で行う集合型のインプット研修についてはいかがでしたか?

小西様:講演会も含めて6回の研修を通して、起業家としてのマインドから、事業開発の具体的な手法、それから社内にどう説明して納得してもらうかなど、新規事業創出に必要な知識を体系的に学ぶことができました。
私たちの部署では、学びを他のメンバーに共有する「ナレッジシェアリング」という機会を月に1回設けています。そこで今回の研修で得たことを共有することで、参加メンバーだけではなく部署全体で知識を底上げできました。

仮説検証のためのスポットコンサルは、どのように行いましたか?

井坂様:チーム5人全員が同席し、3名の方にインタビューを行いました。既存の事業者や想定顧客など、立場の異なる3名の方から三者三様のご意見をいただき、非常に参考になりました。

小西様:よく「生の声を聞くことが大事だ」とは言われますが、これまでなかなかそういう機会がありませんでした。
今回のプログラムでスポットコンサルを初めて実施して、そこで得た声を仮説検証にはもちろん、社内・社外への説得材料にも活用できるという発見がありました。

プログラム参加後、社内報告会を行われたとのことですが、その結果プロジェクトについてはどういう意思決定がありましたか?

山本様:事業化を進めることについて承認を得ることができ、引き続き事業化に向けて取り組むよう指示がありました。3カ月のプログラムを通して得た学びをもとに、事業計画書を網羅的に作成できたことで、私たちの伝えたいことをしっかりと伝えられたのだと思います。

改めて、3カ月のプログラムを通して得た学びや、感想を聞かせてください

沖永様:非常に実りのある3カ月間でした。今回ビザスクのプログラムで学んだことを上司に報告した時、「そこまで深く学ぶことができるのか」と感心していました。
自らの実務に落とし込むことは簡単ではないと思いますが、メンターの方から教えていただいた参考図書も活用しながら、新規事業に対するスタンスやマインドも含めた学びを、今後も活かしていきたいです。

杉本様:以前は事業計画書を作成する際、それぞれの項目をバラバラに考えて埋めていました。しかしこのプログラムに参加して、新規事業を生み出すには、すべての項目に繋がるストーリーを考える必要があることに気付きました。
改めて、過去に自分が作成した事業計画書を見ると、なんてちぐはぐなんだろうと思えるくらい、成長したと思います。

一方で、メンタリングで様々なご指摘をいただいたのですが、3カ月という期間では消化しきれず、不完全燃焼に感じている部分もあります。新規事業に関する知見が深い方から直接アドバイスをいただける機会は貴重ですから、もう少し議論を深められる時間があればいいなと思いました。

井坂様:プログラムを通して一番身に付いた考え方は、顧客視点の事業開発です。私は日頃から革新的な技術を持つスタートアップの方と面談する機会が多く、以前は技術ありきでサービスを開発しようと考えていました。
その考え方が、メンタリングで「それは誰が使うのか」「誰の課題を解決するのか」という問いを突き付けられる中で変化し、顧客を第一に考えてサービス設計する視点が養われたと感じています。

山本様:これまでは新規事業の企画を練る時、一人で考えることが多かった気がします。しかしビザスクのプログラムを受けて、チームで議論しアイデアをブラッシュアップさせることの良さを感じました。杉本、沖永といった他部署のメンバーと一緒に参加したことで、今後も新規事業を考える上で相談し合えるネットワークができたことも、大きな収穫です。

このプログラムを、どういう企業におすすめできると思われますか?

杉本様:これから会社をあげて新規事業に取り組もうとしている企業様に、ぜひ参加をおすすめしたいです。
東和薬品も、新規事業の取り組みが始まってまだ数年であり、未経験者も多くいます。その中で今回は若手中心でプログラムに参加し、これまでお話ししたように短期間で視野が広がり、知識も身に付き、成長することができました。

今後の展開について教えてください

山本様:今後は、プログラムの中で検討した案件について、メンタリングを受けて見えてきた課題に対する対策の検討を進めていきます。その中で、ビザスクのサービス、特にスポットコンサルは何度でも使っていきたいですね。

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