活用事例
ダイバーシティを加味した経営体制の構築に「ビザスクboard」を活用 女性社外取締役就任が決定
新たな社外取締役の採用を検討された経緯をお聞かせ下さい。
2021年6月にコーポレート・ガバナンス・コード(以下CGコード)が改訂され、企業の中核人材におけるダイバーシティの確保が求められるようになりました。
当社はすでに外国籍の社外取締役は1名採用しているものの、株主の約3割が海外機関投資家であるため、株主からもダイバーシティを加味した経営体制の構築が必要でした。
従来の社外役員の探し方では見つかりづらかったのでしょうか?
今までお付き合いのある人材紹介会社や役員のツテを活用して探してみましたが、結局1名しか候補者が見つからず、その方のみで採用可否を判断せざる得ない状況でした。当社が希望するご経歴や人物像の方を数名紹介いただくのは難しいのか、と思い、「この方を逃したらしばらく採用が難しいかもしれない、妥協してでも採用すべきか」と考えたこともありました。もう少し幅広く候補者が出てこなければ最適な判断ができず、従来の探し方での採用は正直難しいと考えておりました。
そこで当社の社外役員・監査役マッチングサービス「ビザスクboard」をご利用いただいた理由を教えてください。
これまでの探し方ではなかなか候補者が見つからない中、当社とお付き合いのあるSMBCヒューマン・キャリア様からビザスクをご紹介いただきました。元々社名は知っていましたが、社外取締役のマッチングサービスがあることを初めて知り、登録者のデータベースが多様ということをお伺いして新たな探し方も試してみよう、と思い依頼しました。
※SMBCヒューマン・キャリア様は社外役員や業務委託者の領域でビザスクと連携いただいております。
(https://visasq.co.jp/archives/11718)
社外役員の具体的な選定プロセスを教えて下さい。
当社の要望に合う方だけでなく、要望に近しい属性の候補者まで幅広くリストアップいただいて、候補者を確認するのが大変なほど沢山ご提案いただきました。いただいた候補者リストの中から、気になる方を数名選ばせていただき、社長が面談に入りました。今回社外取締役にご就任いただいた山口様の場合、面談を経てすぐさま当社からぜひお願いしたい旨をお伝えし、その後スムーズに株主総会で承認を得られました。
今回社外取締役として山口様を選任いただいた理由はなんでしょうか?
山口様は国内・海外含めPC関連の事業会社で要職を務められており、当社の事業に非常に合致するご経歴でした。ご自身でビジネスを推進されるようなプロジェクトマネジメント力が非常に強く、女性活躍の観点でもリーダーシップを持って動かれている方だとわかりました。ぜひICT分野の知見も活かして、取締役に対するご指摘やガバナンス強化に向けた取り組みを推進していただきたいと考えました。
さらに、PC関連のグローバル企業に勤められており、海外でのビジネス経験をお持ちという点も非常に魅力的でした。
社外取締役として山口様に何を期待されますか?
実際にご就任いただいてから、早速様々なご指摘をいただいているような状況で大変頼もしいです。この先は特に、女性の活躍促進という面で組織にメスを入れていただくことを期待しております。当社はCGコード改訂に対する取り組みとして5年後に女性の管理職比率を5%引き上げるという目標を掲げております。しかしながら、ライフスタイルと仕事の共存の部分などで今までの男性役員だけでは機動的な動きが取れておりませんでした。今後山口様には、女性管理職候補に対して新たなミーティングの場を設けるなどの定期的なプロジェクトを立ち上げて、ダイバーシティを加味した組織作りを推進いただきたいです。
「ビザスクboard」をご活用いただいた感想を教えて下さい。
スピード感と候補者の多さがとてもよかったです。今までの人材会社では反応が遅いところも多く、またそもそも候補者と成り得る方をなかなか推薦していただけず、依頼を出してから数ヶ月待ってやっと1名ご紹介いただけるようなタイムラインが当たり前だと思っていました。ビザスクに要望を出してみたら、すぐさま候補者をたくさん提案いただけて、リストも見やすく、非常に円滑に話を進めることができました。とにかくレスポンスが早いところが非常に安心感があり、この先も是非とも様々なご協力をいただきたいと感じております。
社外役員をお探しの他社に「ビザスクboard」をどのようにおすすめできますか?
既存の人材紹介会社や自社役員のツテに頼って待っていては、全く希望の候補者に繋がらない実情があると思います。この課題感はどこの企業も共通だと思うので、まずは幅広くビザスクへ要望を伝えてみることをおすすめします。仮にすぐに希望の候補者がいない場合でも、ビザスクには非常に多くの有識者が登録しているので、自社の要望に近い人材が見つかった際にすぐにご紹介いただけるような関係を作っておくと有益だと感じました。
ここからはMCJの社外取締役に就任されたアドバイザーの山口様にもお伺いしてまいります。
アドバイザー 山口様
国際ロータリー財団の奨学金で米国MBAを取得。帰国後、アップルやマイクロソフトを含め、外資系IT業界にて25年にわたり、ビジネスプランニング、マーケティング、グローバルチームで編成されたプロジェクトマネジメントに従事。その後リコーITソリューションズで取締役を経験し、2022年6月よりMCJの社外取締役に就任。
ビザスクご登録のきっかけと今回の案件をお受けいただいた理由を教えて下さい。
登録したきっかけは、知人からの紹介で、このようなプラットフォームがあることを知り、自身の経験が誰かのお役に立てるならという気持ちで登録しました。また、社員の副業や兼業も認める会社が増えてきたり、働き方が大きく変わる中、実際に自分自身が多様な働き方を体験してみたいと考えました。
社外取締役就任のお話も、私の経験でお役に立てるならばとお受けしました。実際に社長と面談したところ、変革に向けた様々な取り組みをされようとしていることを知り、とても共感しました。また、自身のIT業界での経験を活かして貢献できると感じました。さらに、面談から内定までの期間も短く、そのスピード感も自身と合っていると感じました。
ご自身のどんな強みをいかして貢献できると思われましたか?
MCJ様は私が長く身をおいてきたIT業界、中でもパソコンメーカーですので、メーカーサイドと販売サイドの両方の経験を生かして貢献できると考えています。また、グローバルでの展開もされているため、私の長いグローバル企業でのキャリアでの学びも活かし貢献できると考えています。
今後、社外取締役として注力したいことを教えて下さい。
内部のことを理解しつつ、市場環境の変化などを踏まえ、俯瞰した視点を加えていければと考えています。会社の立場、お客様の立場、そしてさらに市場から見たとき、というように様々な視点から貢献していきたいです。