活用事例

韓国で話題の自主的なファンコミュニティ“ファンダム“を広めたい!豊富な人脈と経験を持つ外部人材のサポートで、秋元康氏が特別顧問を務める大手事務所と業務提携が決定

株式会社BEAMING

目的
業種
利用サービス

インタビューにご協力いただいた方

  • プロデューサー 代表取締役 次呂久 博幸様
  1. 課題
    • ファンダムマネジメント及びファンダムの運営支援アプリ「STAN」を開発・提供
    • 日本ではファンダム的なコミュニティが広がりにくい現状
    • 所属事務所がファンダムという仕組みを認知・公認の上、活動ルールを定める必要がある
    • 人脈がない事務所に対して提携に向けた事前調整を行うのは難しい
  2. アプローチ
    • 現場にも上層部にも理解が深いエンタメ業界で経験豊富なエキスパートが7ヶ月伴走支援
    • 事務所に対するアプローチ方法検討、商談のセッティング・同席まで二人三脚で推進
  3. 効果
    • 乃木坂46等の運営会社を傘下に持ち、秋元康氏も特別顧問を務める事務所と業務提携決定
    • 若いアーティストのファンダム立ち上げから始め、徐々に大きなグループとも連携予定

事業内容を教えてください。

ファンダムマネジメント及びファンダムの運営支援アプリ「STAN」を開発・提供しています。
ファンダムとは、「推し活」を”自主・組織的に行う”熱狂的なファン集団のことを指します。

これまで、IP(知財)を利用した告知物・グッズ等の制作・販売は、所属事務所等の権利者が主導し、ファンはファンクラブ等の定まった方法を通じてのみ、タレントの応援やグッズ購入を行うことが一般的でした。
しかし近年、韓国をはじめとする海外のエンタメ界では「応援広告」「チャートハック」「多言語翻訳」等、ファンダム主導の活動がアーティストの知名度や売上拡大に大きな影響を与えるケースが増えています。
「STAN」では、事務所等の権利者が、タレントやIP利用に関する一定のルールを定めた上で、ファンダムによる自由な活動を後押しし、権利者とファンが「主客一体」で当該IPを盛り上げることを目的としています。

なぜこの事業を始めようと考えたのですか?

コロナ以降、音楽の配信サービスが急成長を見せましたが、業界として飽和状態となり、ビジネスの天井が見え始めていました。
そこで、音楽やライブを配信するプラットフォームだけでなく、ファンがアーティストを応援し、ファン同士もコミュニティを構築し繋がれるシステムを作りたいと考え、本事業を2022年にスタートさせました。

どのような課題をお持ちでしたか?

海外では、所属事務所の許可を得ていない非公式のファンダムが多く存在しています。非公式ゆえに所属事務所からすると機会損失や意図しない改変などのリスクがある一方、ファンの活動が確実にアーティストの認知拡大に繋がっているので、非公式な活動に対しても特に規制をかけていないのが実情です。
しかし、日本では非公式のファン活動はモラルに欠けるとされる風潮が強く、今のままではファンダム的なコミュニティが広がりにくいという課題があります。

そこで、日本でもファンダムを発展させるためには、所属事務所がファンダムを公認し活動ルールを定めた上で、ファンも安心して堂々と活動できることが重要だと考えました。まずは、芸能事務所側にファンダムという仕組みを認知してもらう必要があるため、当社も事務所とのリレーションづくりが急務となりました。
ただ、事務所に認知されていない当社だけでは、ファンダムを知らない方々に1から理解していただくところから始まり、提携に向けた事前調整に多大な時間を要していました。

今回「ビザスクpartner」をご利用いただいた理由、背景についてお聞かせください。

当社に人脈がない事務所にコンタクトするにあたり、既に内部にコネクションがあり信頼関係を築いている方に間を取り持っていただければ、よりスムーズに多くの名だたる事務所にアプローチすることが可能になると考えました。そんな水先案内人のような方を探す中でビザスクに依頼しました。

今回ご支援いただいたエキスパート加藤さんの決め手をお聞かせください。

顧問紹介など他社サービスも含めて検討していましたが、求めていた経験・繋がりをピンポイントでお持ちだったのが加藤さんでした。
また、事務所に紹介だけして終わりではなく、クロージングまで一緒にやりきってくださると面談で確信したことも決め手となりました。現場からの叩き上げで取締役まで経験されているので、現場にも上層部にも理解が深く、20人以上候補の方にお会いしましたが加藤さんは飛び抜けていましたね。

具体的な支援内容をお聞かせください。

7ヶ月間の支援期間において、直接会ってお話しするのは月に1回程度で、普段はメールにてやり取りを進めました。とにかく無駄がなく、大変スムーズなコミュニケーションで助かりました。

具体的には、事務所に対して、どんな順番で、どんな切り口で、どんな情報を提供してアプローチしていくべきかを丁寧にアドバイスいただきました。
加藤さんの方から先方へ事前情報を伝えていただき、最初の商談をセッティングの上、同席までしていただき、相手の好みや事情も踏まえて緻密に計画を練っていただき大変感謝しています。

支援による成果、今後の進展についてお聞かせください。

乃木坂46 などの著名アーティストの運営会社を傘下に持ち、秋元康氏も特別顧問を務める株式会社KeyHolderとのファンダム立ち上げに関する業務提携契約締結が大きな成果と言えます。
所属グループの中でも若いアーティストのファンダム立ち上げから始め、徐々に同事務所内で規模の大きなグループとも連携していきたいと考えています。
本事業務提携契約の詳細はこちら:https://beaming.jp/information/5038/

今後については、他にも業務提携に向けて話を進めている企業もありますし、横に広げていければと考えています。
ファンダムは生き物のように一つ一つ性格や癖が異なり、適切なマネジメント方法も千差万別です。その個性を見極めて健全な運営ができるように、丁寧にファンダムを構築していくのも今後の重要なミッションです。

今回「ビザスクpartner」をご利用いただいた感想をお聞かせください。

経歴だけではわからないエキスパートの人となりなども踏まえて、ビザスクにサポートしてもらえたところがよかったです。システムを提供して利用者が自分で検索するサービスも多くありますが決め手に欠けることが多く、エキスパートとの相性も大切な外部人材のマッチングでは人が介在する価値を感じました。

「ビザスクpartner」をおすすめしたい企業やおすすめの活用シーンをお聞かせください。

外部人材をパートナーと考え、俯瞰してアドバイスをもらうというより、一緒に手を動かして推進していくことを求めている企業にはぜひおすすめしたいです!
ビザスクに登録するエキスパートの方々はマインドが若々しく、経験豊富でありながら現場感もよくわかっていらっしゃる印象でした。当社のようなベンチャー企業にとっては、二人三脚でプロジェクトを進めてくれるような方のニーズが高いと思います。

今後どのような場面でビザスクを活用されたいとお考えですか?

私たちは「ファンいるところにファンダムあり」と考えており、音楽以外にも漫画・アニメ・スポーツ・お酒など様々なジャンルに展開していきたいです。まずは、漫画・アニメ領域でも今回のように水先案内人として間を取り持ってくださるエキスパートをビザスクにご紹介いただきたいと思っています。

また、ベンチャー企業にとって、外部のプロ人材活用は事業を伸ばす上で大変有効だと考えています。正社員であれば時間的にも金銭的にもマネジメントコストがかかります。一方で、自立自走しているプロ人材に業務委託として入ってもらうことでマネジメントに割く時間は大幅に短縮され、事業に集中できます。もちろん、正社員を採用するメリットも多くありますが、ある程度の規模までは営業支援だけでなくエンジニアやマーケティングなども外部人材の活用に挑戦していきたいと考えています。

ここからは支援エキスパートの加藤様にもお伺いしてまいります。


エキスパート 加藤 喜一郎様

ライブ、コンサートを中心とした大手エンタメ企業10年、アーティスト開発、マネジメント取締役として計7年の経験を持つ。権利・2次活用・スポンサー・タイアップと、企業とアーティスト・コンテンツをつなぎ合わせる提案を専門としている。
また、大手広告代理店でのマーケティング、欧米での就業、取締役として数十億円規模のM&Aなど幅広く経験。

ビザスクご登録のきっかけと今回の案件をお受けいただいた理由を教えてください。

ビザスクには、大手企業から独立したタイミングで専門分野の知見が活かせるのでないかと思い登録しました。
BEAMINGさんは私の得意とするエンタメ業界であり、これからの成長ストーリーが私が知る成功ケースに近いのではないかと思い、目先の事業の拡大だけでなく、10年越しのM&Aまで含めた出口戦略までイメージできたためお受けしました。

ご自身のどんな強みをいかして貢献できると思われました?

今まで一緒に働いてきた同期がエンタメ業界における各主要企業の重要なポジションに就いていることが多く、人脈を活かしてトップダウンで提案ができる点が強みでした。

ご支援の際に工夫されたことをお聞かせください。

目の前の業務のために現場担当者をつなぐこともしましたが、社長や取締役レベルの方たちにも提案し、両方からアプローチしたことです。

ご支援いただいた感想ややりがいを教えてください。

私自身が「ベンチャー企業を経営し、M&AやIPOを一度はしてみたい。」という思いがあったのですが、その願いは叶えられませんでした。
それをBEAMINGさんの支援を通して、応援できているのは嬉しい限りです。

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