活用事例
既存のお客様と未利用のお客様の違いは? 接点のない見込み客へのインタビューで、確度高くプロダクトを改善!
フリー株式会社
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- エクスペリエンスデザイナー、デザインマネージャー
白石 啓 様
事業内容について教えてください。
フリー株式会社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと、だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォームを目指し2012年Google出身の佐々木大輔が創業しました。freee会計、freee人事労務、freee販売などあらゆる業務の課題を解決するプロダクトを展開し、個人事業主から上場企業まで幅広くご利用いただいています。
白石様のご担当業務について教えてください。
債権管理業務や請求業務関連のプロダクトの、デザインリサーチとプロダクトデザインの両方に関わるポジションで、デザインのリードやプロダクトデザインチームのマネジメントなども担当しています。
ビザスクliteはどのような場面で活用されていますか?
私の場合はプロダクト改善のため、現時点でfreeeの既存のお客様には少ない属性の企業で経理業務を担当中の方を対象に2回公募を行い、インタビューを実施しました。
これまでは既存のお客様を対象にインタビューやアンケートを実施することが多かったのですが、ユーザーを拡大するために現在接点が少ない企業の方の情報が必要でした。
既存のお客様と、まだ弊社のプロダクトをお使いでない企業の方との違いを明らかにし、「なぜこの属性の企業でfreeeをお使いいただけないのか」「どのような要素を付加すれば価値を届けられるのか」を分析しています。従来のお客様とビザスクliteのエキスパート、両方にインタビューすることで確度の高い検証ができることを実感しています。
初回は具体的なソリューション案を基にフィードバックを求めるようなインタビューを行いましたが、インタビュー時の反応からそのソリューション案が最適ではないという結果が見えてきたため、2回目はひとつ前の段階に立ち戻り、業務内容や具体的な手順をヒアリングしなおし、再度仮説の探索を行いました。初回インタビュー時に見えてきた結果をもとに、ひとつ前の段階に立ち戻ったことで、ソリューション案やお客様が抱えている課題をより明確にすることができました。
フリー様では白石様だけでなく様々な部署でビザスクliteをご活用いただいていますが、社内の多くの部署でビザスクliteの活用が進んだ理由はなんでしょうか?
どの部署でも、既存のお客様以外へヒアリングをしたい場面が増えていることから、ビザスクliteを利用する機会が増えました。
弊社の場合、プロダクトデザイナーやプロダクトマネージャー、カスタマーサクセス、マーケティングなどの部署がそれぞれで必要なリサーチを実施しています。
そのため、会社としてリサーチの普及・推進のために必要な環境構築やナレッジ整備を実施していることも活用の推進につながったと感じます。具体的には、ビザスクliteの利用マニュアルやリサーチのノウハウ、インタビュー対象者の募集フローなどをナレッジとしてまとめ、社内で共有しています。
ビザスクliteのメリットはどのような部分にありますか?
弊社のようなBtoBサービスの場合、必要な属性のパネルが一般的なリサーチ会社では集まりにくいため、ビザスクliteに幅広い業界・職種の方が登録しているのは大きな魅力です。
弊社のプロダクト領域である経理や財務の業務担当者、かつ他社のシステムのユーザーの方、まだ弊社の顧客にはいない業種の方……、といった詳細な条件で候補者を募れるので、業務状況や課題などプロダクト改善の検討に必要な情報をピンポイントかつスピーディにインプットできました。
また、ビザスクliteには特定領域の専門知識が豊富な方も登録しているので、業界の全体感について効率的に把握でき、事業としての検討スピードを上げられます。
1つのサービスでユーザーとしての意見と、専門家の意見、両方をヒアリングできる点もメリットだと思います。
ビザスクliteでインタビューを実施する際のコツを教えてください。
どのような方に、どのような意図を持って話を聞くのかを十分に整理して候補者を選定し、インタビュー中もぶらさないことです。ビザスクのエキスパートの方は経験・知見が豊富で、”ご自身の経験や意見”と、”その業界や職種の全体的/一般的な知見”の両方について話せる方が多い印象です。
そのため、「ご自身の経験や意見」と「一般的な知見」どちらを聞きたいのかを明確にしないと、エキスパートの方の回答の方向性がずれてしまう可能性があると感じました。
エキスパート選定時はもちろん、インタビュー中も両方の話が混ざることがあるため、今どちらの話をしているのか、改めて確認をする等工夫しています。
今後、どのようなシーンでビザスクを活用できそうですか?
これまで公募でインタビューを実施してきましたが、再度インタビューしたい方や、弊社の別商材についてなど他のテーマでもインタビューしたい方とマッチングできたので、今後は指名相談も利用していきたいです。
また、現在はセルフマッチング形式のビザスクliteを利用していますが、フルサポート形式のビザスクサービスでは海外の方へのヒアリングやアンケートの実施などが可能なので、さらなる活用の可能性も考えています。
ビザスクliteのお勧めのポイントを教えてください。
エキスパートを募集する「公募案件」の作成が無料でできることです。
弊社のようなBtoBサービスの場合、求める条件を満たすインタビュイーに出会えるサービスが少ない中で、ビザスクliteでは気軽に公募案件を作成し希望条件のエキスパートが集まるか試せるので、大変重宝しています。
また、対象者が現れた後はスピーディーにインタビューへと進められます。「リサーチするテーマが決まり次第、まずはビザスクliteで公募を出してインタビュイーを募ってみる」という使い方をしています。
また、既存のお客様以外の属性のエキスパートにアクセスできる点もお勧めできるポイントです。その業界や事業などの全体感を把握することができるだけでなく、ユーザーの観点からサービスの新機能や仮説に対してフィードバックをいただくこともできるため、弊社のプロダクトのように市場が成熟し競合が増えてきた状況で、未開拓の領域にユーザーを拡大していきたいと考えている企業の方におすすめできます。
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