活用事例
ロボットハンドのニーズ探索にビザスクを活用 有識者からの意外な提案が新規事業を推進する鍵に
パナソニック ホールディングス株式会社
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- マニュファクチャリングイノベーション本部 ロボティック推進室 池内 宏樹様
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- 課題
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- 研究開発が中心で、社外の第三者目線の意見をもらえる機会があまりなかった
- 学会やリアル開催の展示会ではいただける意見にも限りがある
- 顧客にとってどのような価値、ニーズがあるのかを幅広く探りたい
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- アプローチ
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- どういった現場で活用できるかアイデアを広く公募するニーズ探索を目的とした調査
- 想定外の新鮮な回答も含め、60件程度ものご提案をいただいた
- ご提案いただいた中から5人の有識者に個別のインタビューも実施
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- 効果
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- ロボットハンドの技術が、どのような製品を扱う工場で活用いただけそうかが見えてきた
- 元々検討していた食品以外にも育児、医療など幅広い領域での活用をご提案いただき、研究開発のヒントになった
- 短期間で多くの意見を集めることができ、大変リーズナブルで便利
ご所属の部署の活動内容、ミッションを教えてください。
私が所属するロボティック推進室は、当社の将来を見据えた新規事業創出のために生まれた部署です。新しい分野でのロボット活用を目指した事業開発を推進しており、そのなかでも私はロボットハンドの研究開発を担当しています。
今回「ビザスクweb展示会」をご活用いただいた背景を教えてください。
「ビザスクweb展示会」とは? https://visasq.co.jp/service/web_exhibition
私のプロジェクトでは今まで研究開発が中心で、社内の声を聞くことはあっても社外の第三者目線の意見をもらえる機会はあまりありませんでした。
学会やリアル開催の展示会に参加することはあっても、その場で初めて技術や商品を見ていただいてからの数分間ではいただける意見にも限りがあると思います。そこで、顧客にとってどのような価値、ニーズがあるのかを幅広く探るために「ビザスクweb展示会」を活用することにしました。
今回の調査対象となったロボットハンド
「ビザスクweb展示会」の実施内容を教えてください。
当社が開発したロボットハンドの技術内容を説明した上で、どういった現場で活用できるかアイデアを広く公募する、ニーズ探索を目的とした調査を行いました。
想定よりも多く、なんと60件程度ものご提案をいただくことができました。今まで1時間単位でインタビューを行う「ビザスクinterview」を活用したことはありましたが、「ビザスクweb展示会」では対象を絞らず幅広く、まずはアイデアを募集するため、想定していなかったようなアングルからのご提案もあり先入観にとらわれない、興味深い調査ができたと感じています。
さらに、そのご提案いただいた中から5人の有識者に個別のインタビューも実施しました。
今まではインタビュー中に技術や商品の説明をしてから意見を伺う流れでしたが、今回はすでに当社の技術に興味を持ってもらっている状態でインタビューがスタートしたので、深い話に入るのが早く大変効率的だと感じました。
その結果、どのような成果・インサイトが得られましたか?
当社のロボットハンドの技術が、どのような製品を扱う工場で活用いただけそうかが見えてきました。
元々”柔らかくて潰れやすいものを掴めるロボットハンド”を開発しており、いちごなど柔らかい食品を掴むことを想定してデモンストレーションを行っていました。
しかし「いちごが掴めるならこれも、これも」と次々にアイデアをお出しいただきました。食品以外にも育児、医療など幅広い領域での活用をご提案いただいたのは、自社の中だけでは生まれないアイデアだったと驚きました。
特に意外性があったのは、エンターテイメント業界の方からの提案でした。従来のUFOキャッチャーでは、ある程度掴めるものが限られてしまいますが、当社のロボットハンドを活用すれば格段に景品の幅が広がるとのことでした。これは、到底当社内のみでは検討されることはなかったであろうアイデアです。その業界にいらっしゃる方ならではの意見を聞くことができ、とても価値のある調査ができたと実感しました。
また、今後の研究開発の方向性を決めるためにも「ビザスクweb展示会」が役立ちました。多くの提案をいただく中で類似した意見もあったことで、「多くの方がこう言ってるんだから正しい」と確かめることができ、取り組むべき課題が明確化し、注力すべき領域が絞り込めました。
「ビザスクweb展示会」をご活用いただいた感想をお聞かせください。
たまたま立ち止まってくれた方との名刺交換から始まるリアルな展示会に比べて、非常に効率的だと感じました。少ない労力でたくさんの声を集めることができますし、当社の技術・商品に興味のある方から積極的に、しかも自社では思い至らないような領域においても提案していただける点もありがたかったです。もちろん営業観点ではリアルな出会いも重要ですが、使い分けて活用することで相乗効果があると思います。
また、インタビューを1件ずつ行うよりも短期間で多くの意見を集めることができ、大変リーズナブルで便利だと感じました。技術シーズの有効活用を検討するために、アイデアをたくさん集めたい場面で大変有効だと思います。
「ビザスクweb展示会」はどのような方におすすめできますか?
ユーザーから遠い研究開発の部門にとっても有益なサービスだと思います。企業が行う研究ですので、今ある技術シーズを事業にどう結びつけていくかまで考えることが大切です。
個人や社内の繋がりでは集められる意見の数も幅にも限界があります。そんな時に「ビザスクweb展示館」を活用して幅広くニーズ探索を行うことで、技術シーズが適切な出口や未知の可能性へと繋がっていくと思います。
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