活用事例

新IoTサービスの戦略立案のための調査期間を80%圧縮。14日間で30の業界からの情報収集に成功

パナソニック株式会社

目的
業種
利用サービス

インタビューにご協力いただいた方

  • インダストリアルソリューションズ社
    メカトロニクス事業部 サービス事業推進部
    企画技術課 近藤 一哉様

背景

現在開発中のIoTサービスが、販売後の数年でどのような業界へ展開していけるのか。これを見定めるには、どの業界がこのサービスを高く評価いただけるのかを調査する必要があった。そのインプットとして30の異なる業界に対してインタビューを実施したいと考えたが、調査期間は1.5か月しかなく、情報量の確保と短期間での実行を両立できる方法を模索していた。

実施内容

ビザスクのエキスパートサーベイを活用し、目標である30の異なる業界の企業に対し同時にWebアンケート調査を実施。自分たちのサービスをWeb上で紹介した上で、これを仮に導入いただいた場合の効果について、具体的な金額を算出・回答いただける質問集を作成した。

成果

狙い通り、Webアンケート結果から、自分たちのサービスを高く評価いただける業界が特定できた。また具体的な費用対効果額を知ることで、その評価の度合いを業界毎に理解する事ができた。加えて期間においても大幅に圧縮することができ、当初、自分たち企画技術課だけで行えば半年程度を要すと考えていた調査を14日間で完了することができた。

貴社の事業内容について教えてください

メカトロニクス事業部は、電子部品を作り、お客様へ納めることを事業としています。その中で、我々サービス事業推進部はいわゆる新規事業開発・運営組織で、“当社の持つ特長あるセンサーを使ったIoTサービス事業の立ち上げ”という、毛色の異なるものをミッションとしています。また昨年10月に発足したばかりの、大変小さく、経験も少ない組織でもあります。

私は現在、”電池も配線も不要な自己発電センサー”を使ったIoTサービス「ADDOX」と、”独自技術の高調波センサー”によって製造設備の変化を直に触れずにセンシングできる「AI劣化診断サービス」の、2つのサービス事業の立ち上げに注力して携わっています。


■電池も配線も不要な自己発電センサー“を使ったIoTサービス「ADDOX(アドックス)



■独自技術の“高調波センサー”で製造設備の変化を直に触れずにセンシングできる「AI劣化診断サービス

ビザスクを利用された背景を教えてください

自分達の活動テーマである、「質の高い情報を短期間で集める」が実現できるサービスだと考えたからです。

新規事業開発では、事業性を見極めるためにも、戦略を練るためにも、想定ユーザーに対する情報収集が不可欠です。しかし既存事業で関わりの無い業界を想定ユーザーとして設定することも多く、情報収集には非常に苦労しています。既存事業で関りがない業界故、インタビューを行いたくとも社内経由でその業界の方を紹介してもらえる事は期待できず、自分たち自身で人脈作りから始める必要があるためです。

しかし私たち企画技術課はメンバーも少なく、かつ全員が複数の案件を抱えており、調査のみに工数を集中することができません。このことから、私たちは「質の高い情報をいかに短期間で集めるか」を重要な活動テーマとしており、そこにフィットしていただけそうな、ビザスクのサービスに注目しておりました。

調査手法にエキスパートサーベイを選ばれた理由を教えてください

目標である業界別の30社に対して調査を同時に進行させることができ、超短期間での情報収集が可能だと考えたためです。

今回は、開発中のあるIoTサービスについて、販売後の向こう数年でどのような業界へ展開していけるかを見定め、早期に戦略立案を行うことが求められていました。そのための情報収集として当初は面談方式を考えていましたが、このやり方で30社の方と順番にお会いしていては、あまりに時間がかかりすぎると考えていました。

そんな中、ビザスクの提供するWebアンケートによる調査・エキスパートサーベイを知り、これであれば、工夫次第で面談と同等の深さの調査を30社同時に進行させることができると考え、採用させていただくこととしました。

サーベイの狙いと工夫を教えてください

狙いは、私たちのサービスを高く評価いただける業界を把握することと、そう評価いただいた理由を理解することです。

このサービスは一部のお客様にてテスト導入を既に開始いただいており、そのお客様の業界においては高く評価いただける自信はありました。しかし、他のどの業界においてこのサービスが高い効果を発揮できるのか、またどんな業務特性や傾向を持つ業界に評価いただけるのかが分かっておらず、それを把握することが一番の狙いでした。

それを把握するためのアンケートにおける工夫として、サービスの価値を「定性」ではなく「定量」で評価してもらえるような質問集にしました。質問に対し順番に回答していくことで、導入した際の想定効果について「具体的な金額」でお答えいただけるようなものにしたのです。

どのような成果が得られましたか?

まず、自分たち企画技術課だけで行えば半年はかかると考えていた情報量の調査を、ビザスクを使うことでわずか14日間で完了することができました。これは約80%の期間圧縮ができたことになります。

また、想定していた対面での面談形式では得にくい情報として、先に述べた「具体的な想定効果額」に加え、「忌憚の無いストレートな意見・評価」が得られたと考えています。

過去、直接お会いしてインタビューを試みたケースでは、多くの質問に対してドラスティックな回答を頂くことができませんでした。コストに関する質問ははぐらかされてしまったり、使えないサービスだと思ってもソフトな言い回しで伝えられたり。インタビューされる側としては直接そうした言葉はかけにくいものです。

今回はそういった質問も、評価の高い低いに関わらずストレートに回答いただくことができました。こうした情報を集めるためには、このWebアンケート形式は非常に適していたと感じています。

サーベイの結果をどのように活用しましたか?

まず調査結果に基づき、開発中のサービスを、リリース後の数年でどのような業界へ展開していけるのか、その戦略を描くことができました。

またサーベイを通じて、お客様目線で、このサービスが価値として高く評価いただけるポイントを整理することができました。現在は展示会等でのご紹介の仕方もそれに基づいた内容に変え、よりよいレスポンスを頂けています。

加えて、今回取り組んだサーベイ手法とその成果は社内の他組織に対しても共有する場を設けており、似た課題に面した際にいつでも参考にしていただけるようにしています。



写真左から サービス事業推進部 部長 今井 富一氏、佐野 俊二氏、山田 亮氏、近藤 一哉氏

今後のビザスクの使い方を教えてください

今後は、業界構造の理解・分析のためにも使って行きたいと考えております。例えば、新築マンション向けの、新しいIoTサービスを始めたいとします。この場合、サービスを展開するためにアプローチすべきは、どこでしょうか。


マンションを作るのは建築会社ですが、一般的にはサービスの導入決定者ではありません。この場合、デベロッパーへアクセスする必要があると考えられます。しかし、どのデベロッパーへアクセスを試みるのがよいのでしょうか。

また、業界のスタンダードを実質定めてしまう力を持った団体や協会が存在するかもしれません。ITシステム面で強い支配力を持っているSIerがいるのであれば、そちらと組む策を考えるのが最善の可能性もあります。

新しいサービスを展開するには、そうした業界構造や企業同士の力関係を正しく理解することが必要で、またそのためには、その業界で活躍されている方にお話を聞く以上の方法は無いと考えています。ビザスクであれば、それを短期で実行することができます。

どのような方にビザスクはおすすめできますか?

商品企画やサービス企画、新規事業開発といった、新しいものを作り・売ることに関わるすべての方々におすすめできるサービスだと思っています。

多くの場合、何日も自分ひとりで考えるより、1時間、その業界の方に直接話を聞いてから考える方が、よっぽど良いアウトプットを出すことができます。

また、自分ひとりで考えるために費やした時間を労務費で換算すると結構な金額になってしまうもので、この領域を外部にご支援いただくことは、費用対効果としても高いパフォーマンスを発揮してくれます。それを実行するためのプラットフォームを提供してくれる唯一の存在。それがビザスクだと私は考えています。


参考リンク

■電池も配線も不要な自己発電センサー”を使ったIoTサービス「ADDOX(アドックス)

■独自技術の“高調波センサー”で製造設備の変化を直に触れずにセンシングできる「AI劣化診断サービス

目的
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利用サービス