活用事例
知りたいのは顧客の”顧客”のニーズ。スポットコンサルで一次情報を収集し、マーケットイン型の研究開発を推進。
株式会社日本触媒
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- 事業創出本部 企画推進部 グループリーダー 伊藤 彰男様
事業概要について教えてください。
日本触媒は1941年創業以来、酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒などの触媒技術を核に事業を拡大してきました。現在では紙おむつに使われる高吸水性樹脂では世界トップクラスのシェアを誇っています。
企画推進部は新規事業の企画・立案を担っていますが、私の所属するグループはR&D部門の課題解決や事業化推進を支援するオープンイノベーションの窓口として活動しています。
2018年からご利用いただいています。ビザスクを使う目的は何でしょうか?
スポットコンサルの利用目的としては大きく2つ、ニーズ探索とシーズ探索があります。
ニーズ探索では、研究開発のアーリーステージで利用することが多く、仮説検証のための市場動向調査、顧客ニーズのヒアリングを実施しています。
シーズ探索では、技術課題が明確になった時点で利用しており、類似の事例を経験したことのある方のお話を聞くことで課題解決のヒントを得ています。
ビザスクを使うメリットは何だと思われますか?
これまでの研究開発はプロダクトアウト型で、サンプルを世に出すまではクローズドに検証と研究開発を重ねていました。それが近年のオープンイノベーションの流れで、まずマーケットニーズを把握したうえで開発テーマを設定するマーケットイン型になりつつあります。つまり、変化の早い市場の動きをいかに早く研究開発に取り入れるか、が重要になっています。スポットコンサルは、こうした局面で有用だと思います。
また、これまでに相談させていただいた案件の中にはニッチなテーマもありましたが、これはさすがに難しいだろうという案件でも、ふさわしい方をご紹介いただけたことには驚いています。
研究員の方が直接スポットコンサルするメリットは何だと思いますか?
当社はサプライチェーンの上流側のメーカーなので、実際に顧客がどう使っているのか、さらに先の顧客が何に困っているのか、といった情報を得るのは容易ではありませんでした。
スポットコンサルでこうした末端の一次情報を得られるようになったことが一番のメリットだと思っています。自分たちが普段アクセスできない生の情報を自分自身で聞くことで、社外の知見をダイレクトに研究開発に活かせるようになると期待しています。
スポットコンサル実施後には、面談に対応した研究員に感想を聞くようにしていますが、「知りたかった情報が得られた」「別の案件でも利用したい」という声が多く聞かれます。
研究員の方々が使われる際に、工夫していることはありますか?
私共のグループでスポットコンサルの予算を確保し、依頼フォームの作成から候補アドバイザーの選定までをサポートすることで、研究員が気軽に積極的に利用できるようにしています。また、有識者活用による課題解決や事業化推進を啓蒙するために、ビザスクの方を講師としてお招きして社内セミナーを開催させていただきました。
素材系のメーカーにおすすめできるポイントは何ですか?
サプライチェーンの上流側に位置する素材系メーカーにとって、直接アクセスするのが難しいエンドクライアントのニーズを拾えるのは大きなメリットだと思います。マーケティング活動の効率化にもなるでしょう。
今後の活用予定は?
スポットコンサルは社内の認知度が上がっていますので、今後も案件は増えると思います。また、最近はエキスパートサーベイも利用し始めましたが、非常に充実した回答が得られました。複数の意見をまとめてサーベイしてその後スポットコンサルで深掘り、といった使い方を工夫してみたいと考えています。
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