活用事例

不足している物流業界の知見を得るためにビザスクpartnerを活用。説得力のあるシミュレーションシステムを構築することができた。

近畿大学

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インタビューにご協力いただいた方

  • 情報学部 情報学科 准教授 加藤 暢様


インタビューには近畿大学の加藤准教授と一緒に本プロジェクトに携わられている株式会社イノコネ代表取締役 黒田 規義様にもご参加いただきました。

プロジェクトにおけるお二人のミッションをお聞かせください

加藤様:近畿大学の私共の研究室では、社会の様々な仕組みをモデル化し、実際にその仕組みが動く前に仕組みに存在する欠点、課題などを洗い出すためのシミュレーションを行うことを目的とした研究を行っております。
昨年の11月から中小企業技術革新制度(SBIRフェーズ1)の国土交通省から提示されたテーマに採択され、トラック輸送を環境に優しい形で海上輸送に移行するシステムが構築できるか検証していました。またSBIRではこのシステムを活用して新たにビジネスをスタートさせる目処を立たせることが求められます。私は主に技術面を担当しておりました。

黒田様:私はビジネス面をサポートし、ビジネスモデルを構築して企業と交渉することがミッションでした。

ビザスクご利用のきっかけを教えてください

加藤様:ビジネスモデルを検証するにあたり、実際にどのような企業から貨物が発注されているのか、どういう流れと手段でどういった地点を経由して輸送されているのかといった実データを必要としていました。
しかし私達はそのような情報を持つ商社とのコネクションや物流に関する実務的な知見を持っていません。どうしようかと国交省のアドバイザーに相談したところ、ビザスクを紹介していただきました。

黒田様:当初は事業シミュレーションをするための実データを求めていました。しかし短期間でデータを集めるのは難しく、提案の期日まで時間的な余裕もなかったので、知見をお持ちの方に一定期間入っていただいてデータを正しく分析したり擬似データを作ったりするサポートをしていただける方が良いだろうということになり「ビザスクpartner」の利用に至ました。

複数名の候補が上がった中で、なぜ今回のアドバイザーを選定されたのでしょうか

黒田様:今回ご支援いただいたアドバイザーの山田様は、プロジェクトの置かれている状況を的確に理解し、物流業界の知見を殆ど持たない我々のレベルに合わせてお話をしてくださいました。また国土交通省のプロジェクトに関わったご経験をお持ちでしたので、有用な知見が得られると思い、選ばせていただきました。
実際にこの方には、擬似データの提供だけでなく、国土交通省が何を重要視しているのかといった国の政策全般を見据えた客観的なアドバイスもいただき、綿密なサポートをしていただきました。

アドバイザーの支援により、どのような成果が得られましたか

加藤様:国土交通省の審査員に認めていただけるような報告ができる準備を全体的にサポートしていただきました。
素人が見ても理解できない膨大な物流データの中から、我々が必要なデータをピックアップしてまとめていただいたのが特によかったです。それを元に現実に即した説得力のあるシュミレーションシステムを構築することができました。
また次の段階に進むための具体的なビジネスプランへのアドバイスをしていただき、企業との交渉では我々だけでは引き出せないような内容を質問してくださり、全面的にサポートしていただきました。

サービスのご感想やご意見をお聞かせください

黒田様:ビジネスの立ち上げのために必要な市場調査を知り合いの調査機関に委託することはよくありましたが、今回のようにコネクトできる人脈がない領域においてビザスクpartnerを頼ることはとても便利だと感じました。

加藤様:ビジネス面や社会システムに関する知識が不足する中で的確な知識をいただけたことは非常に助かりました。

ここからは本件を支援された、アドバイザーの山田様にもお伺いしてまいります。

アドバイザー 山田様

日本通運株式会社にて総合商社、食品メーカー、アパレルなどへの提案営業、国際・国内物流システム構築に携わった後、日通総合研究所 経営コンサルティング部にて主にメーカー、問屋の物流効率化、物流コスト削減、物流拠点再構築等の コンサルティングを担当。同社取締役を経て、2014年に独立し、山田経営コンサルティング事務所を設立。

今回の案件をお受けいただいた理由をお聞かせください。

かねてより、特定のテーマについて一定期間腰を据えてサポートをさせていただきたいという希望を持っていたので、今回の案件はまさにピッタリでした。
近畿大学様の研究内容がこれまで開発されてきたシミュレーション技術のどれとも異質で、ユニークな理論・手法であった点にも惹かれました。

ご自身のどんな強みをいかして貢献できると思われましたか

海上コンテナの輸送ルートシミュレーションの実務経験があり、大学でも教えている国際物流分野だったことです。日頃より重視している「データ活用」がメインという点で貢献できると思いました。また、調査経験のある国土交通省関連の案件ということで、多少なりとも助言できるのではと思いました。

ご支援の際に工夫されたこと

物流においては、客観的なデータに基づいて論理的に分析、提言することが非常に重要です。同時に、実務の裏付けと必然性があり、ビジネスとして成り立ちうるような現実的な輸送ルートを選定することを特に意識しました。

ご支援いただいた感想、やりがい

今回の取り組みは、深刻なドライバー不足に見舞われている物流業界において、いままさに求められているテーマと考えています。とてもチャレンジングな試みであり、実用化までのハードルは決して低くはありませんが、微力ながらこのような意義ある案件に関われたことを光栄に思っています。
多くの人の目に触れ、ブラッシュアップを重ねて実用化に至ることを願ってやみません。おそらく普通では絶対になかったであろう出会いの場を提供いただいたビザスクにも心より感謝しています。

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