活用事例

【ローンチ編】MUFGの新規事業創出プログラムを審査通過した「美術作家支援プロジェクト」にてビザスクを活用し、展示会開催を実現

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ

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インタビューにご協力いただいた方

  • 株式会社三菱UFJ銀行 拠点部 水口 若菜 様
  1. 課題
    • 美術という銀行の事業領域とは全く異なる領域での企画のため、ノウハウや知見が不足している
  2. アプローチ
    • ビザスクpartnerを活用して、美術領域のエキスパートが伴走支援。展示会の企画/運営をサポート
  3. 効果
    • 組織横断、ボトムアップでの新たな取り組みを実現
    • 全国各地にある複数の支店にて展示会を実現
    • ノウハウを再現可能なマニュアルに落とし込み、今後の体制変更にも対応

MUFGグループ横断の新規事業創出プログラムとして2022年にスタートした「Spark X」。初年度は3つのプロジェクトが最終審査を通過しましたが、金融の従来の事業領域とは大きく異なる分野となるプロジェクトも含まれるため、事業化に向けたフェーズでビザスクpartnerを活用いただきました。今回の事例記事では、その中のひとつ「美術作家支援プロジェクト」の審査後の取り組みとビザスクpartnerの支援についてご紹介します。     

前回のプロジェクト編はこちら     

水口様が担当するプロジェクトと役割について教えてください。

銀行施設内で個人作家の美術作品を展示することで、作品発表の場を広げ、作家が制作を続けやすい世の中の実現を目指す、というものです。「Spark X」はお客様の課題を深掘りしてソリューションに繋げるという考えが基本にあるのですが、私が美術系の大学出身で、周りの作家が作品を展示できる場が少ないことに悩んでいるのを見てきたことが、この企画のきっかけになりました。

私自身は、大学卒業後は三菱UFJアセットマネジメントで美術とは離れた業務を担当してきましたが、この企画が審査を通過して本格的に展示の実現に取り組むタイミングで銀行に出向し、今は専任としてプロジェクトを進めています。

昨年度から継続しているプロジェクトですが、今年変化した部分はありますか。

昨年度、社内審査を通過した段階での目標は事業化だったため、社内的にはいかに収益を上げるかを審査されていましたが、今年度は銀行側に企画のコンセプトそのものを支持していただき、営利事業ではなく純粋な社会貢献活動として実施するという方向性に転換しました。

私の所属部署も変わり、オブザーバー含めて2、3名という少人数体制で計画を進める中で、事業化のフェーズから支援いただいていた亘理様が継続して関わってくださったのは非常に心強かったです。

「ビザスクpartner」を昨年からご活用いただいておりますが、どのようなところで良さを感じましたか。

本プロジェクトに加え、同時進行の「マタニティ用オフィス服のレンタルサービス」「マンション管理組合の課題解決」の3プロジェクトすべてに、マッチするエキスパートの方をご紹介いただけたことです。

特に芸術家の支援はかなりニッチなジャンルという印象があり、人選は難しいのではと思っていましたが、複数人候補者の方を提案いただき、ビザスクの人材ネットワークの豊富さを実感しました。

最終的に決定した亘理様は美術商、百貨店などで豊富な展示経験をお持ちでしたが、候補者の方はそれぞれ得意分野があり、さまざまなご提案があった中から活用の方向性を検討できました。また、支援がスタートする前に、ビザスク側で支援の方向性を整理しまとめていただいたことで、亘理様がエキスパートとして円滑に動きだしていただけたと感じます。

エキスパート亘理様の支援内容について教えてください。

当初は事業化の支援をお願いしていましたが、社会貢献活動に変わったことに合わせ、必要なことがどう変わるか、といったアドバイスをいただきました。展示の実施においても、一連の手順をサポートいただきながら経験することで、必要な知識を蓄積できました。作品の搬入搬出方法や注意点、作品の飾り方といった部分を教えていただいたほか、作家の方の選定にも一部関わっていただいています。

このプロジェクトを進めるにあたり、重要だったのが「作家さんとのコミュニケーション」です。作家さん側としても、通常展示する場所ではない銀行に大切な作品を預けるのは初めてだったと思いますが、豊富な経験を持つ亘理様が私たちのチームにいることで、安心していただけたと感じます。

今回の取り組みの成果について教えてください。

銀行としては以前から、今ある店舗をより活用したいという想いがあります。その取り組みの一環として、店舗内でイベントを開催することで、大切なお客さまとの関係性をより深めることができました。銀行は職業柄リスク管理に対する意識が高いので、何を始めるにあたっても慎重に判断する必要がありますが、今回のプロジェクトでの活動は、今後Spark Xで新規事業に挑戦する方へとつながっていくと感じています。

私個人としても、社内横断的な立場から組織を巻き込み動かすという経験を通して、MUFGグループ全体のことや、今後組織が目指す方向性を見ることができ視座が高まりました。

今後はどのような展開を考えていらっしゃるのでしょうか。

現在、一部のお客様を対象にクローズドでご案内している展示会と一般公開している展示会の2つがあるのですが、それぞれターゲットにするお客さまに向けより認知を広げていく施策を考えたいです。また、外部組織との連携や、MUFG PARKを貸し切ってのイベント開催など新たな取り組みも計画中です。

私自身は、銀行側にこの業務を引き継ぎ元の所属組織に戻る予定ですが、亘理様にノウハウをわかりやすくマニュアル化していただいたので、新たな組織やメンバーでもスムーズな運用ができそうです。

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