活用事例

NECの市場調査を支えたビザスクの2つのサービス 〜リサーチの設計から実行まで〜

日本電気株式会社

目的
業種
利用サービス

インタビューにご協力いただいた方

  • NECマーケティング&アライアンス推進部門GTM戦略統括 駒込郁子様

日本電気株式会社 (以下NEC) 様は、市場調査を実施される際、ビザスクのアンケート調査サービス「ビザスク expert survey」とインタビューサービス「ビザスク interview」を活用されています。

2023年11月、弊社主催セミナーにて、リサーチの設計から実行について、NEC マーケティング&アライアンス推進部門 GTM戦略統括 駒込様にご講演いただきました。
本記事では、その内容から抜粋して市場調査におけるビザスク活用事例をご紹介します。

NECでマーケティングを担われている駒込様のミッションについて教えてください。

私のチームは、「NECを日本一の戦略的DXパートナーにする」を目標としています。そのために、お客様のビジネスプロセスの改革に貢献し、継続的な成長を実現することによって、顧客の皆様と未来を創出したいと考えています。

こうした目標をかなえる一歩として企業のDXを推進する役割を担われる経営層 (CxO) の方々に定期的な定量アンケートと通年の定性アンケートを実施し、それらの情報を分析・考察し、顧客の皆様や社会に還元するために「DX経営の羅針盤2023〜CxOから学ぶベストプラクティス〜 」を作成しています。

ビザスクの2つの調査サービス「ビザスク expert survey」と「ビザスク interview」をご活用いただきましたが、今回どのように使い分けましたか。

レポートの作成にあたり、経営層が求めている情報ニーズを知るために「ビザスク expert survey」と「ビザスク interview」を活用しました。現在も2024版の作成に向けて継続的に活用をしています。

「ビザスク expert survey」では、厳選された204名のDX推進リーダーから「企業が抱えているDXの課題」を具体的に特定するために定量アンケート調査を実施しました。

一方で、「ビザスク interview」では、定量アンケートで得た事実の背景や本質的な課題の解明を目指し、「一般論」から脱却し、より洗練された分析を目指しました。

「ビザスク expert survey」を選ばれた理由を教えてください。

「ビザスク expert survey」では、経験豊かなビジネスパーソンから、当社が狙った回答属性のアンケートを多数回収することができます。

今回のプロジェクトでは、企業のDX化において中心的役割を果たす経営層にアプローチし、DX化における課題の特定と今後の取り組みをNECの知見を加えて発信することを目指していましたので、回答を細かく分析し、それらを仮説検証に活用したいと考えておりました。
実際に記述設問に対する回答の質が非常に高く、実際の経験談を踏まえた回答を多数のエキスパートから収集することができました。

「ビザスク interview」を選ばれた理由を教えてください。

回答の「個」を細かく分析したいと考え「ビザスクexpert survey」の回答者の中でさらにお話を伺いたいエキスパートに「ビザスク interview」で個別インタビューを実施しました。

スピーディーな流れで「ビザスクexpert survey」から追加の「ビザスク interview」を実施できましたし、依頼したエキスパートのほとんどが追加インタビューを快く受けてくださり、当社が知りたい質問の解像度を高めることができた点が非常に良かったです。

定量調査でのターゲット決定や質問作成の際、どのようなことを意識しましたか。

まず、アンケート対象を決定する際は回答者の人数を吟味する必要があります。例えば、新規事業で市場調査を行う際は「質」と「量」どちらに特化したアンケートを実施するべきなのか考慮します。当社の場合、特定のターゲット(経営層)から、特定のテーマ(DX)を分析する必要があったため、「質」を求めた調査を行いました。

また質問を設計する際、質問設計が最終的に伝えるメッセージ(分析結果)になることを理解した上で、仮説思考で質問の作成を行いました。そのためには、どんな仮説を検証したいのかを明確にし、質問を作成することが重要です。また、選択肢を設計する時は既に明らかになっている情報の二次利用も有効的です。

仮説を設計できない場合は、アンケート実施時期が少し早い可能性もありますので、該当インタビューなどを一度実践してみてから、仮説を設計し直してみることも手段の一つです。

インタビューをされる時、工夫された点はありますか。

まずはエキスパートが所属している企業ではなく、エキスパート自身にフォーカスしたインタビューを心がけました。そのために聞きたい内容を質問するだけでなく、エキスパートの原体験を会話の中で深掘り、感情や言葉、「個人的には・・・」といった発言に注目しました。また、当社側のアイディアの答え合わせの場にしないように意識することで、エキスパートの考えにより注意深く耳を傾けました。

その結果、世の中に溢れているインタビュー記事では得ることのできない貴重なお話を伺うことができました。さらに、共通の課題意識を持っていただくことでエキスパートに仲間意識のようなものを感じていただき、お互いにリラックスしてインタビューに挑むことができました。

インタビューを実施する過程で、市場環境はどんどん変化していきますが、目的を見失わず、最初に明らかにしたかったことを明確にするために、インタビューで得られる一次情報に常に触れることが大切だと感じています。

今回2つのサービスを活用して調査を実施された感想をお聞かせください。

どちらのサービスにも共通して、エキスパートの質が非常に高く、アンケートやインタビューに協力的な姿勢が非常によかったです。みなさん社会貢献意欲が非常に高く、ご自身の経験を世の中を良くするために活用したいと考えられている方々で構成されているデータベースなんだなという印象を受けました。

「ビザスク expert survey」では、当社が知りたかった質問(課題の乗り越え方や失敗談)に対して丁寧な回答を得ることができましたし、「ビザスク interview」では、「ビザスク expert survey」を踏まえてインタビューを実施したいと絞り込んだエキスパートから貴重なご意見をいただくことができました。また、ビザスクのスピーディーな対応のおかげで円滑にアンケートを実施できました。

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