活用事例
生成AIとビザスクtechで実現する迅速かつ安全なWebアプリの内製開発

利用したサービス
ビザスクtech
国内20万人超の知見データベースから、IT・DX領域に特化した専門家を業務委託形態でアサインする伴走支援型サービスです。PM・PMO、エンジニア、データサイエンティスト、ITコンサルタントなどの実務経験が豊富な人材が、貴チームの一員としてプロジェクトの推進を支援します。
概要
エキスパート:クラウドやWebアプリ開発の実務経験が豊富な技術専門家
依頼内容:生成AIで自作したアプリのセキュリティ等の検証・助言
実施施策:ビザスクtechでプロ人材を起用し週1回のレビューを実施
こんな方におすすめ
・新規事業で生成AIを活用して迅速にPoC用のアプリ構築したい方
・社内エンジニアのリソース確保や調整に時間がかかっている方
・非エンジニア主導の開発でセキュリティや設計に不安がある方
会社情報
株式会社NTTデータは、ITサービスを提供するグローバル企業です。今回お話を伺った食品・CPG事業部では、食品メーカーをはじめとするお客様のビジネス成長を支援するとともに、自部署起点での新規事業開発や企画にも取り組んでいます。今回は同事業部の佐治様に、生成AIを活用したアプリ開発においてビザスクtechを活用し、安全性の担保と迅速な検証を両立させた取り組みについて伺いました。
生成AIを活用した内製開発で直面した実運用への壁
Q. 新規事業の立ち上げにあたり、どのような課題がありましたか?
私の所属する食品・CPG事業部では、食品メーカー様向けのアカウント営業やコンサルティングにとどまらず、自分たちでゼロから事業を作って自社のプレゼンスを高めていく取り組みに注力しています。その一環として、食と健康や出社のエンゲージメント向上をテーマに、当社社員向けにオフィス内でお菓子や食品を販売・提供するoffice standという取り組みと、それに伴う購買・データ管理用のWebアプリの開発を企画しました。
しかし、いざ開発を進めようとすると、開発体制の構築という課題に直面しました。新規事業を推進するには、限られた予算の中でスピーディーに検証を進められる体制を整える必要があります。社内のエンジニアに協力を依頼することも選択肢の一つとして検討しましたが、既存業務との調整やプロジェクトの優先順位を踏まえると、今回求めていたスピード感で開発体制を組むことは容易ではありませんでした。
そこで、エンジニアではない私自身が、生成AI技術を活用してWebアプリを内製する方法に挑戦しました。生成AIを活用することで、基本的なアプリケーションの構築は一人でもスピーディーに進めることができました。一方で、開発したWebアプリを実際の環境で運用する段階では、自分自身の知識やインターネットの情報、生成AIとの壁打ちだけでは判断が難しい場面が数多くありました。ログイン情報の管理やクラウド上の権限設定、潜在的な脆弱性への対応など、実務経験がなければ見落としてしまう可能性のあるポイントも多く、専門的な知見の必要性を強く感じていました。

教科書的知識ではなく、現場の一次情報を持つITプロ人材を選定
Q. 数ある選択肢の中でビザスクtechを選んだ理由は何ですか?
実は、ビザスクtechはNTTデータ社内の別部署で既に活用実績があり、部門長からの紹介で知ったサービスでした。社内で実際に使われている実績があったことも、安心して利用を検討できた理由の一つです。社内のエンジニアリソースに頼らずにWebアプリ開発を自分たちで進める中で、必要なタイミングでピンポイントに外部の高度な専門知見を取り入れられる点が、私たちの課題に非常にマッチしていました。開発スピードを落とすことなく品質や安全性を確保するため、ITプロ人材の専門知識を柔軟に活用できる「ビザスクtech」の利用を決めました。
Q. エキスパート選定時に重視したポイントも教えてください。
ビザスクtechを活用するにあたり、複数のエキスパート候補をご紹介いただきましたが、エキスパート選定において特に重視したポイントは2つです。
2つ目の選定基準は、非エンジニアが生成AIを使ってアプリを作るという取り組みに対して、肯定的かつ前向きに向き合ってくれる姿勢です。従来の開発手法にこだわる場合、素人が生成AIで作ったコードに対して難色を示される可能性もあると考えていました。そのため、生成AIを活用した新しい試みに理解を示し、フランクに相談に乗ってくれる人柄やスタンスを重視しました。
1つ目は、Webアプリ開発やクラウドインフラ構築において、現場での実務経験を豊富に持っていることです。今回特に求めていたのは、現場での経験を通じて蓄積されたノウハウで、例えば、ログイン状態をどの程度の期間保持するのが一般的なのか・実際の開発現場ではどのような設定でトラブルが発生しやすいのか…のような実務経験があってこそ回答できる知見でした。つまり、教科書的な知識ではなく、現場で役立つ実践的なアドバイスを必要としていました。
結果として、Webアプリやインフラの実務経験が豊富で、こちらの初歩的な質問や生成AIを活用した開発スタイルにも柔軟かつ建設的に対応してくれる、素晴らしいエキスパートの方とマッチングすることができました。社内で人材調整に時間をかけることなく、求めていたスキルとスタンスを持つプロ人材を迅速にアサインできたことで、スピード感を持ってプロジェクトを進めることができました。
一次情報に基づく助言で自作アプリの安全性を担保
Q. ビザスクtechを通じて、具体的にどのようにエキスパートを活用しましたか?
プロジェクトの具体的な進め方としては、私が生成AIを活用してWebアプリの機能実装やクラウド環境の設定を進め、開発実務で生じた技術的な疑問やセキュリティ上の懸念点をエキスパートの方に相談するというサイクルを回しました。
具体的には、週1回ほどの頻度で定例ミーティングやレビューを実施し、自身が構築したWebアプリの設計やクラウド上の設定についてプロの視点からチェックをしていただきました。予期せぬ脆弱性や落とし穴があるのではないかという不安が常にあったため、専門知識を持つエキスパートにレビューをしていただく形式をとりました。アドバイスの内容は、非常に実践的で現場に即した一次情報に基づくものでした。例えば、認証やセキュリティ設計に関する考え方について、過去の開発事例を踏まえながら、実際に採用されている設計方針や判断基準を共有していただきました。また、クラウドインフラの設定や権限管理についても、運用を見据えた具体的なアドバイスを受けることができました。
特に印象的だったのは、私がエンジニア出身ではないため、初歩的な質問をしてしまった際にも、一つひとつ丁寧に教えてくださったことです。実務経験に基づく考え方を分かりやすく共有していただけたことで、不安を解消しながら安心して開発を進めることができました。
また、必要なタイミングで外部のプロフェッショナルの知見を取り入れられたことも、大きなメリットでした。実務経験に基づく専門的なアドバイスを受けながら開発を進められたことで、安全性にも配慮しつつ、スピード感を維持したままアプリを形にすることができました。
「第三者による検証済み」の裏付けで、社内説明の説得力を獲得
Q. ビザスクtechを活用したことで、どのような成果が得られましたか?
最大の成果は、限られた体制でも安心して開発を進められたことです。専門的な判断が必要な場面で適切なサポートを受けながら進められたことで、Webアプリを短期間で完成させ、社内リリースまで実現することができました。セキュリティ面においても、エキスパートのレビューを経たことで大きなトラブルやシステムの不具合を起こすことなく、現在も安定して稼働しています。
また、もう一つの大きな成果は「社内への説明責任」と「安心感の獲得」です。
社内で新規事業を立ち上げる際、事業モデルや技術構成について、本当に安全なのか、トラブルが発生しないかといった確認を求められる場面があります。そのような状況では、単に自分自身で調査した内容だけでは社内の信頼を得るのが難しく、第三者による専門的な知見や客観的な裏付けがあることで、社内への説明にも説得力を持たせることができます。今回、ビザスクtechを通じて実務経験豊富な第三者にしっかりチェックしてもらったという事実があることで、「社外のエキスパートによる検証済み」であると自信を持って社内に説明することができました。

さらに、ITプロ人材の助言を受けながら自分自身で手を動かして開発を進めたことで、私自身の技術的な解像度が上がり、ノウハウを蓄積できたことも非常に大きな成果でした。外部任せで終わらず、自社のケイパビリティを高めながらプロジェクトを動かせる点は、ビザスクtechならではの大きな価値だと実感しています。自分自身の知見やスキルを高められただけでなく、エキスパートの知見を取り入れながらプロジェクトを前に進められたことは、新規事業担当者として非常に価値のある経験だったと感じています。
リリースから約2か月が経ち、200名以上の社内ユーザーに利用されるようになりました。オフィス内での人の流れが生まれたり、従業員同士のコミュニケーションが活性化したりと、当初目指していた効果も着実に表れ始めています。

※office standはNTTデータ社内で展開しているサービスです。
二次情報の限界を超え、一次情報を活かしたビジネス創造へ
Q. 今回の経験を踏まえ、今後の展望についてお聞かせください。
今回立ち上げたoffice standの取り組みとWebアプリについては、まず自社内での利用実績をしっかりと積み重ねた上で、更なる展開を広げていきたいと考えています。そのために、利用ユーザー数や設置拠点を拡大することでアプリの運用精度を高め、より多様なデータの収集と分析を進めていく予定です。
将来的には、社内での福利厚生や出社エンゲージメントを高める施策にとどまらず、オフィスという限定された環境だからこそ取得できる購買データやパーソナライズされた行動データを蓄積し、ビジネスに昇華させていきたいと考えています。一般的なECサイトや既存の小売チャネルといった二次情報の限界を超え、そうしたデータでは見えにくい職場での購買傾向などの一次情報を分析・活用することで、新しい販売チャネルやマーケティングデータの提供といった価値を還元することを目指しています。また個人としては、単に企画書を作成して評価を待つのではなく、自らの手でプロトタイプを動かし、ユーザーに体感してもらうリアルなビジネスづくりを大切にしたいと考えています。すべてを社内だけで完結させるのではなく、ビザスクtechのように外部のプロ人材の知見を柔軟に取り入れることで、少人数であってもアイデアを高速で形にできると実感しました。今後もこうしたアプローチで成功事例を積み重ね、社内全体の挑戦するカルチャーづくりにも貢献していきたいと考えています。
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