活用事例
重層的な業界や新分野の業界調査をスポットコンサルで。 業界を知る人の声によって投資の検討精度を高めることに成功
株式会社日本政策投資銀行
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- 企業投資部 多木 英理様
事業内容を教えてください
当行は、「金融力で未来をデザインします」という企業理念のもとお客様の信頼を築き創造的な金融活動による課題解決を行っています。具体的には、融資、投資、アドバイザリーの金融サービスを「三位一体」で提供しています。中期経営計画においては、「成長への貢献」「インフラ・エネルギー」「地域に応じた活性化」「セーフティネットの強化」を4つの主要な分野と定め、経済的価値と社会的価値を同時に実現しながら、持続的成長に貢献していくことを目指しています。
ビザスクのご利用のきっかけを教えてください
ビザスクの評判は知人を介して以前から知っており、スポットコンサルは、様々な業界で活躍するビジネスパーソンに、1時間から直接対面で話がきけるサービスだと理解していました。
企業投資部では、業界を問わず新規の投資先を開拓していますので、業界ごとの知見は案件に応じて調査や情報収集を進めることになります。投資実績のある業界については、事業評価に必要な情報は手元にありますし、従来型のビジネスモデルの事業では一般的な調査などから情報を入手することが可能です。しかし、新しいビジネスモデルの事業については、商流や事業の肝などは外からでは見えにくい面もあります。今回、あまり当行には知見のない業界が投資先の候補として検討対象となったことから、ビザスクで業界経験者に話をお伺いすることにしました。
具体的な案件内容を教えてください
投資検討を念頭においた業界調査を目的に、これまで3テーマでアドバイザーと面談をしました。投資の検討と判断においては、事業の成長ドライバーは何か、競合他社と比較した際の優位性はあるのか、今後どの程度の成長が期待できるのか等について心証形成するための情報が必要になってきます。具体的には、その事業の商流やお客様の属性やニーズなどの実態に関する情報などを収集しておく必要があります。ですから、各テーマに応じて事業への関わり方や属性も考慮しながら、類似の事業・サービスの経験者、当該サービスの顧客サイドの方を中心にアドバイザーの選定を進めました。
大きなテーマとしては、業界動向ということになりますが、「現状のプレイヤーの差別化戦略」、「顧客サイドのサービスの選定基準や購買要因」、「業界の今後の成長トレンド」などをお伺いさせていただきました。
アドバイザーから、知りたい情報は得られましたか?
業界内のすみ分けや、サービスがどのように顧客側に認識され、差別化されているかなど業界を知る方ならではの見解をそれぞれのアドバイザーからお話いただきました。インターネットや各種の調査などで、戦略面については知ることができますが、経営陣の意向や社風、組織の構造などについて肌感覚を得ることができたのは、収穫の1つだと感じています。
スポットコンサルの成果はどのように認識されていますか?
今回依頼した案件は、構造が非常に重層的で複雑な業界やまだ新しい領域といえる業界についてでした。当行のネットワークを活用するほか、リストを自分達で作成してヒアリングを依頼することも可能ではあります。しかし、どうしても時間がかかってしまいますし、ピンポイントで求める業界経験をお持ちの方を探し出すのは容易ではありません。ビザスクのプロジェクトマネージャーに、求める経験をもとにアドバイザーをリストアップしていただいたことで、スピーディに面談を実施することができました。プロジェクトマネージャーには、可能な限り幅広くアドバイザー候補を挙げていただきましたが、略歴や経験の概要を見れば、こちらの伺いたいことをお話いただけるかは概ね判断できました。
アドバイザーから商流や顧客の声の「実際のところ」をお伺いすることで、対象事業の今後のシナリオをよりクリアにすることができました。業界経験者の声を聞き業界の過去と現在への理解に立体感を持たせながら、これからの未来を考えるというアプローチがとれたことで、投資の検討精度が高まったと思います。
今後、ビザスクをどのように利用していくお考えですか?
業界経験者の声を聞き、仮説を磨きながら投資検討を進めるというやり方は、チームでも浸透してきています。今後も当行にとっての新しい領域については、ビザスクを利用して検討の精度を高めながら、顧客のニーズに沿った投資業務を推進していきたいと考えています。
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