活用事例
海外調査にもビザスク!現地アドバイザーからの有益な一次情報で海外新規ビジネス展開を加速
事業概要と、海外事業推進室の業務内容についてお聞かせください。
デンソーはグローバルな自動車部品メーカーです。最近はモノを作って売るだけではなく“コト売り”、つまりサービスやソリューションをセットで提案するといったチャレンジもしています。また、自動車領域のみならず、農業や工場の自動化といった新規事業開発にも取り組んでいます。
こうした事業展開は海外においても積極的に進めており、私の所属する海外事業推進室は、新興国を中心としたビジネス開拓やパートナー関係の強化をメインに行う部署で、中国課はその名の通り中国に対するビジネスを担当しています。
ビザスクをご利用いただいた経緯について
中国で新規ビジネスのプロジェクトを担当するにあたり、そもそも他の企業はどのようにビジネス開拓を行っているのか、どんなリサーチをしているのかを調べていく中で、ビザスク主催のオンラインセミナーを知りました。まずはセミナーに参加しサービスの説明を聞いて、私たちのやりたい事を実現するために活用できるのではないかと考えたのです。
従来、海外調査はどのように行っていたのでしょうか。
これまでは、インターネットや友人・知人のネットワークでリサーチを行っていました。また、中国にはデンソーの地域統括会社があり、そこからコンサル、銀行、商社、大学、政府の当局へと調査を行う方法もあります。しかし、新たなビジネス開拓となると、新しい一次情報を得るために新しい情報ルートがなければ難しいと考えていました。
海外スポットコンサル実施の目的を教えてください。
今回は、2つの事業に関する調査目的で利用しました。
1つ目は、中国におけるコネクティッドサービスの企画推進です。既存ビジネスを新たな形で発展させるにあたり、その方向性に対する仮説を検証すべくアドバイザーの意見を聞きたいと考えました。
もう1つは、中国でのフードバリューチェーン市場・スマート農業に関するリサーチです。中国では当領域の一般的な公開情報がまだ少なく、我々にとって未知の世界になります。そのため、実際にその領域でビジネスを展開している企業の人や知見のある人に話を聞き、情報収集を行いたいと考えました。
実際どのような海外アドバイザーにどんな内容をヒアリングされましたか?
2つのテーマとも、中国の中で業界トップ企業の方に対して「どのような課題を感じているか」「市場ポテンシャルをどう見ているか」を伺いました。マクロ目線で市場の全体像を捉えたかったため、俯瞰してビジネスを捉えている方を希望し、ビザスクにアドバイザーの候補選定を依頼しました。
コネクティッドサービスの案件では、2名のアドバイザーを選定しました。1人は中国本土で先進的な事業を展開している企業の方、もう1人は中国で事業展開し成功している外資系企業の方です。1人目は中国語、2人目は英語でインタビューを実施しました。
フードバリューチェーンの案件では、当領域において中国トップ企業で経験のある方に出会うことができきました。中国のスマート農業の発展状況や課題について中国語でお話しを伺いました。
スポットコンサルでは、適切な回答や情報を得ることができましたか。
こちらが聞きたい情報やご意見を十分に得ることができました。ビザスクからのアドバイスもいただき、事前に質問票をアドバイザーの方に送った上でスポットコンサルに臨んだため、充実した1時間となりました。限られた時間で意図した回答を得るために
また、当日は2名体制で臨み、1人はメインのインタビュアー、そしてもう1人はタイムキーパーや議事録メモといった役割分担を明確にすることで、効率的に話を聞くことができました。
スポットコンサルでヒアリングした内容を、どのような形で活用していらっしゃいますか。
まず、コネクティッドサービスに関しては、私たちの仮説が有効であることが見通せたため、その方向でさらに深掘り検討を進めることになりました。
フードバリューチェーンは情報収集目的だったため、得られた情報を取り入れてビジネス開拓に活かしていく予定です。このテーマに関しては、更にもう1名ビザスクを通じてインタビューを行う予定です。
海外アドバイザーとのマッチングにおいてビザスクのサポートについてはいかがでしたか。
とても満足しています。正直なところ、当初は私たちが話を聞きたい人を本当に紹介してもらえるのかと少し懐疑的でした。しかしビザスクからはスピーディーに候補者リストを出していただき、それぞれのテーマで10名ものアドバイザー候補をリストアップしていただきました。
フードバリューチェーンのテーマに関しては、数回追加でアドバイザー選定依頼をさせていただき、最終的にこちらの条件に合う方を見つけることができました。ビザスクでは常に登録者のデータベースがアップデートされているため、最新の状態で候補者を探していただけたと思います。
今回スポットコンサルを活用して良かった点を教えてください。
登録アドバイザーの専門性が高いため、ピンポイントかつ精度の高い情報を効率的に得ることができました。新しい事業領域や、情報が一般的に公開されていない分野や地域において、一次情報を得たい場合にスポットコンサルは有効な手段だと思います。
今後のビザスク活用の展望についてお聞かせください。
今後も、新しい事業領域を深く知りたい場合は、ビザスクのサービスを利用したいと思いますし、社内の関係部門にもビザスクを紹介したいと思います。ビザスク主催のセミナーにも参加して、他社の動向や事例も仕入れて、自社の調査やビジネス開拓のレベルアップに活かしていきたいですね。