活用事例

「スポットコンサル」を研究リサ―チの定常メニューに。研究の「周辺」動向把握と新テーマ開拓の情報収集に活用

株式会社LIXIL

目的
業種
利用サービス

インタビューにご協力いただいた方

  • テクノロジーリサーチ本部 研究戦略部 技術リサーチG
    主幹 博士(工学) 三浦 正嗣様

ビザスクのご利用のきっかけを教えてください

あるオープンイノベーション関連のイベントでビザスクを知りました。その後、自身の業務で海外市場の情報収集について調べたい状況になったときに、スポットコンサルを利用しました。アドバイザーからは当時の自己の業務の悩みを解決するために、どのような仕込みが必要なのかを教えていただきました。アドバイザーの方とはビジネスの関係ではありませんので、第三者としての公平な意見を伺うことができ大変参考になりました。

現在、テクノロジーリサーチ本部が窓口となって複数の方にスポットコンサルを利用いただいています。その取り組みの経緯を教えていただけますか

現在の所属であるテクノロジーリサーチ本部 研究戦略部 技術リサーチGのミッションは、当社の研究開発におけるリサーチプラットフォームとして、研究者の活動を支援することにあります。ミッションの遂行にあたって社内の研究者にインタビューをしたところ、リサーチにおいて共通の悩みを抱えていることが分かりました。当社は、様々な技術を活用した商品を扱っているため、研究者は特定の分野を掘り下げるだけでなく、市場動向に対応して分野を広げ、新しい領域に積極的にチャレンジすることを期待されています。そのような業務環境の中では、従来のビジネスでの大学や商社、業界他社とのネットワークだけでは、収集できる情報の質に不足感があったということです。

そのような課題認識から、自身も利用したビザスクのスポットコンサルを組織的に活用することで、研究者の情報収集力を高めることができるのではないかと考えました。現在は、テクノロジーリサーチ本部 研究戦略部が窓口となって、研究者の課題や状況に応じてリサーチの1つのオプションとしてビザスクのスポットコンサルを利用できるような環境を整えています。導入当初は、研究者からリサーチに関する相談を受けた際に、「そういうことが知りたいなら、ビザスクでアドバイザーを探してみましょう」と、当部門が主体的にコーディネートしていました。研究者と私たちがディスカッションを行いながら、本当に聞きたいことは何なのかを特定し、適切な質問の優先順位をつけることも行っています。こうした取り組みも通じて20案件程度のスポットコンサルを受けています。現在では、研究者の方から、「ビザスクで、経験者に話を聞けないか?」という会話が出てくるようになってきました。

どのようなテーマでスポットコンサルを受けていますか?

パターンとしては、研究する分野の周辺関連分野で抑えておくべき情報をお伺いしている案件ならびに研究者が次のテーマを探索している段階での初期リサーチに大別されます。具体的には「ある技術の応用可能性について」、「ある素材の加工方法」、「ある商材の市場性」などですが、研究者のテーマや状況に応じて様々です。また、研究領域を指定して米国の第一線の研究者にアドバイスをいただいた案件もあります。

スポットコンサルの成果はどのように認識されていますか?

これまで実施した案件に関しては、リサーチ手段としてとても好評です。アドバイザーへの質問を準備する中で自身の悩みを構造化し、面談でアドバイスをいただくというプロセス自体がオープンイノベーションとして機能していると考えています。社外の方と面談で質問やディスカッションをすることで、自分の考えや物の見方の特徴を認識し、その後の業務の取り組み姿勢が変わってくるという声もあります。

今後、ビザスクをどのように利用していくお考えですか?

直接的に技術に関する質問であれば公的機関、研究所など含めて専門組織と協業していくことになると思いますが、実務経験者や知見を有する方にざっくばらんにお話を伺いたい場合は、ビザスクのスポットコンサルは有効だと感じています。スポットコンサルは、面談してみないとどのようなヒントが得られるか分からないという面がありますが、だからこそより多くの人に主体的に利用してもらう流れを加速していきたいです。今後は、インタビュー方法のみでなく、アドバイスをどのように実務に展開していくかという観点でも勉強会などを実施しながら、社内での啓発活動を進めていきたいと考えています。

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