ビザスク

ビザスク

三菱地所株式会社

新規事業の旅アプリ開発にあたり5名の有識者にインタビューを実施。イノベーション創出に立ちはだかる、”社内説得”の壁を乗り越える。

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インタビューにご協力いただいた方

新事業創造部

米田 大典様

米田様のミッションと、今回ビザスクを活用されたプロジェクトについて教えてください。

三菱地所の本業とは少し異なる角度から、新しい価値を生み出すビジネスの創出を担っています。社会的なミッションとしては、日本の再発見を通じて、地域への人の流れづくり、まちづくりをし、地域に活力を生むことです。日本各地には、有名な観光地以外にも、残すべき文化や風景がたくさんあります。そこに人の流れを作って、色んな人に地域の面白さを再発見してもらえば、そういった大切な文化や風景を、もっと残していけるのではないか。

そうした想いから、東海道五十三次を歩いて巡る旅アプリ「膝栗毛 HIZAKURIGE」を企画しました。「身近な町の、何気ない道を、エンターテインメントに」をコンセプトとして、歩きながらその地域の文化や歴史を学んで魅力を再発見したり、旅人同士や地域の方と触れ合ったりできるような仕掛けを作ることで、人の流れを生み出す狙いがあります。特にコロナ禍で、人の流れが激減する中、活動の場が広がっていると感じます。今年春にβ版をローンチし運用していますが、今後本格的に機能をブラッシュアップしていく予定です。

どのような背景で生まれたプロジェクトなのでしょうか?

もともと私は有楽町のリブランディングを担当しており、その中でイントレプレナーやイントレプレナー候補をメインターゲットに据えた個人向けのワーキングコミュニティ『SAAI Wonder Working Community』を開業しました。空間はもちろん、そこで実施するプログラムの内容を考えた時に、私自身が社内起業や新規事業提案の経験がなく、流れも何も分からないことに気付いたのです。そこで、社内の新規事業提案制度にエントリーすることにしました。この時に提案したのが、「膝栗毛」です。やるからには本気で審査に臨み、最終審査を通過した3案件のうちの一つに選出され、オーディエンス賞もいただきました。

ビザスクのサービスを利用しようと考えたきっかけをお聞かせください。

「膝栗毛」を事業化すべく社内の判断をあおいだとき、1つ問題がありました。三菱地所は、本業の不動産投資に関しては明確な判断基準があり、トップ含め経験・ノウハウが豊富です。一方で、ダイレクトコンシューマー向け、特に「膝栗毛」のようなアプリを介したBtoCサービスの実績はほとんどなく、会社としての判断基準が定まっていません。私も様々なデータを提示したのですが、経営層の反応は「面白い試みで、意義のあることだと思うが、判断し辛い」というものでした。そこでまずはβ版アプリを活用してテストマーケティングを行い、反応を見ることになりました。

その際、アプリ開発・企画の各指標を設定する必要がありましたが、何がふさわしく、適切なものさしはどうすれば見つかるのか分かりませんでした。そこで、新規事業提案制度のメンターで入ってくださっていたコンサルティング会社の方に相談したところ、ビザスクを勧められたのです。

5名の方にインタビューを実施したということですが、どのような観点で対象者を絞り込んだのでしょうか。

近しいジャンルのアプリに関する企画・開発・マーケティングに携わったことのある方に、企画・開発・マーケティング時における指標の設定について伺いたいとビザスクに依頼したところ、12~13名をリストアップしていただきました。予算の関係で5名に絞りましたが、本当はリストの中からもっと多くの方に話を聞きたいと思うほど、適切な選定をしていただいたと思います。リストアップやインタビューのアレンジなどはもちろん、インタビューの質問設定の相談など、ビザスクの手厚いサポートにも満足しています。

インタビューを実施して、どのような発見がありましたか?

それまで明確な指標がなかったため、すべてが新しい発見でした。細かいところでは、みなさんCPI(1インストール当たりの広告コスト)を厳しく見ていらっしゃると感じたのですが、「膝栗毛」では実際にそれより低い数字が出ていたので自信になりました。企画を進めていくためのモチベーションや、自信につながる指標を得ることができたと思います。
また、皆さん事前にこちらが提示した質問項目に沿って回答をしっかりと準備してくださっていたため、インタビューが非常にスムーズで時間が余るくらいでした。その余った時間で、面白いプロモーションの事例や、「膝栗毛」のサービスに関するご意見など、こちらが想定した以上の情報を得ることができました。全体的に、フラットな視点で積極的に回答してくださる方ばかりで助かりました。

ビザスクを活用して得られた成果についてもお聞かせください。

インタビューの結果、新たな指標やデータを明確に示すことができ、社内説明が非常にスムーズになりそうな感触を得ています。客観的なデータと共に「こういう経験のある方が、こう言っている」という事実を話すと、説得力が格段に増します。
社内の投資判断セクション担当者と打ち合わせた時も、ビザスクのインタビューで得た情報を整理して伝えたところ、すごく刺さっていたように思います。共通認識が数字でできたことは、大きかったですね。

また、これはプロジェクトへの直接的な成果とは少し異なりますが、今年度の新規事業提案制度の審査を通過した人は、ビザスクのサービスを利用できるようになりました。これは、ビザスクを活用する価値があるという認識が広がっている証だと思います。今後、社内でも様々な部署で使われるのではないでしょうか。

ビザスクのサービスを、どのような方にお勧めしたいですか?

今回、私はビザスクのサービスを、社内を説得する補完材料を得るために活用しました。当社に限らず、企業で本業以外の新規事業を興す時に、社内の説得は大きな壁となって立ちはだかります。新しい領域であればあるほど自分だけの力で情報を入手できませんし、たとえ調べて伝えても説得力がないと言われるかもしれません。
そういう時にビザスクに相談して、信頼できる専門家から知見を得ることは非常に有効だと思います。もっと初期段階からビザスクを使えば良かったと思っているくらいですね。