活用事例

得られる知見が開発の「キー」に。デザイン思考で新たな価値提供を目指す研究所のビザスク活用法とは

三菱電機株式会社

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インタビューにご協力いただいた方

  • デザイン研究所 ソリューションデザイン部
    ビジネスデザイングループ 専任 儘田 大地様(左)、 釜本 真有様(右)

お二人の所属するデザイン研究所 ビジネスデザイングループの役割とは?

デザイン研究所は、社会生活や技術進歩から未来社会への変化の兆しを敏感に感じ取り、人々のまだ気がついていない新しい価値をデザインの力で創出する組織です。私たちのいるビジネスデザイングループは、その前身も含め発足しもうすぐ4年ほどになります。社会の新たな動きを捉えて、ビジネスの1つ1つが将来的にどうなっていくのか深いレベルで考え、デザインが今後事業や社会に提供する価値を研究する組織です。

具体的には、世の中のトレンドや知見を調査し、また、事業部からの相談に基づき各事業部の領域で抱える課題をヒアリングしつつ整理し、世の中への新たな価値提供を一緒に考えることをミッションとしています。

また、私たちはプロダクトデザイン以外の領域で世の中への提供価値を考える組織なので、バックグラウンドも様々な人間が集まってきているのも特徴の1つです。例えば、デザイナー以外にエンジニアやMBA保有者、一級建築士、人間工学の専門家などが在籍しています。(儘田さん)

ビザスクご利用のきっかけをお聞かせください

過去に一度サービスの説明を受け、その後少し時間が空きましたが、一昨年発生した案件で調査が必要なものが出てきた際にビザスクのことを思い出し、利用したのが最初の案件です。調査対象の市場が非常にニッチであり、通常の調査手法やネット調査では情報・成果が得られづらいことが予想される分野だったのですが、ビザスクだったらお願いできるかも、と思い依頼しました。

それ以来、ビジネスデザイングループとしていくつかの案件で依頼しており、スポットコンサルやB2Bアンケート調査サービスのエキスパートサーベイ等を利用しています。通常のスポットコンサルの他にも、海外展示会の通訳アテンドなどにおいてもビザスクを使っています。

また先ほど申し上げたように、この組織はビジネスの新しい動きを捉えることもミッションですので、ビザスクのような新しいサービスを自分たちで体感したいという思いも利用背景にありました。 (儘田さん)

ご利用いただきメリットはどのように感じていらっしゃいますか?

時間があまりない状況下でも、クイックに候補者リストを提案してもらえるのは嬉しいです。インタビュー対象者像が明確になっていない漠然とした状況でも、提案された候補者リストを見ると、具体的なイメージを膨らませることができます。

デザイン研究所のメンバーだけでなく、事業部のメンバーと一緒に進めていくようなプロジェクトでも、提案された候補者プロフィールがあることで一緒にインタビュー対象者を選んでいけるので、使いやすくありがたいですね。ちなみにこれまで事業部ではインタビューを日ごろから行っているものの、スポットコンサルを活用した社外の有識者やユーザー層へのインタビューを提案しプロジェクト進行した際は、こうしたサービスがあることに驚かれました。(釜本さん)

実際にスポットコンサルでインタビューしてみたご感想は?

ニッチな市場でインタビューしたこともあり、自分たちではリーチが難しい方に直接話を聞けたのは非常に価値がありました。ただレポートを作成してもらうのとは異なり、スポットコンサルは質問への回答を踏まえ何度もキャッチボールしながら会話ができます。仮に想定と違う回答がきた時でも、対話型で内容理解を踏まえて深掘りしていけるので得られるものが大きいです。詳しく聞きたいと思ったときには尚更ですね。

ただ、準備として事前に業界知識をある程度自分達でインプットしていれば本質的に聞きたいことをもっと聞けたのでは?と思った経験もあります。慣れてくると聞く側にもノウハウがたまってくるので、事前に資料を共有したり時間延長の仕組みを活用しながら、今後もうまく活用したいと考えています。(儘田さん)

私もやはり事前準備が大事だと感じます。時間がない中ですと、事前のアドバイザーとのやりとりが少なくなってしまいますが、事前に共有すること、質問することを整理して臨むと、高い成果が得られると思います。(釜本さん)

海外展示会サポート者のマッチングについてはいかがでしたか?

海外調査を目的とした現地展示会の訪問アテンドをお願いしました。通訳ができるという条件でマッチングをお願いしたのですが、結果的に、通訳や関連するご知見をお持ちであったことのみならず、フレキシブルに対応していただけ満足度が高かったです。勘所のない環境での現地調査は非常にハードルが高いものですが、その方の持っている現地の生活含め、様々な知見までざっくばらんにヒアリングでき、大変助かりました。

事業のグローバル化に伴い、今後もこうした活用方法はもちろん、海外アドバイザーへのインタビューセッティングを依頼することも増えてくるでしょう。ビザスクのネットワークが、国内外に広がっていくのは我々にとっても非常に心強い流れです。(儘田さん)

どのような方にビザスクの活用をすすめたいですか?

我々だけでなく、事業部のメンバーも社外の視点を学ぶことができて新鮮だったとコメントしています。個人的には誰もがインタビューを活用していくべき、と思います。インタビューを行うなら費用分の情報を得ないと!という意識が強くなってしまうかもしれませんが、それだけでなく、広く社外からも知見を得よう、社外から新たな視点を取り入れようという「視野を広げるマインド」が大事なのではないかと思っています。(釜本さん)

これまでの製品開発は、市場を決めプロダクトを決め製品企画して、プロトタイプの評価をする目的でユーザーインタビューを行うというのが一般的な流れでした。一方、デザイン思考が広まってきた昨今は、潜在的ニーズを探っていく入り口段階でユーザーインタビューを用いる流れになってきています。こうした意味でビザスクはこれまでの開発シーンでも使えるし、デザイン思考に基づく潜在的ニーズの探索に活用していく上でも、非常に重宝するサービスだと思います。アンケートをして終わりというわけにいかない「キー」になる知見を得られるインタビューは、今後の開発の「キー」になっていくのではないでしょうか。(儘田さん)

今後どのように活用していく予定ですか?

国内では圧倒的な規模のデータベースだと思うので、案件によってはエキスパートサーベイを活用してユーザーの声を広く集めた上で、スポットコンサルで絞り込んでインタビューをしていければと思っています。アドバイザーも順調に増えているとのことなので、ぜひ今後も活用していきたいです。海外データベースの一層の拡充も楽しみにしています。(儘田さん)

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