活用事例
商社の新規事業開発にスポットコンサル。コロナ禍でも迅速な情報収集を可能に
野村貿易株式会社
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- 経営企画部 企画グループ グループリーダー補佐 知念 康洋様
-事業内容と、知念様の役割について教えてください。
当社は、多様な商材の輸出入業務および外国間貿易を行う総合商社です。食品等のフード部門、アパレルを扱うライフ部門、化学品や機械を手掛けるインダストリー部門、この3つの領域で事業を展開しています。
私は管理部門の経営企画部 企画グループに所属し、社内全般の予算や事業戦略に携わっています。また、各部門の新規事業検討のための各種サポートも、重要なミッションの1つです。
-ビザスクを導入いただいたきっかけを聞かせてください。
当社は商社として、常に新しい事業領域を探索しています。新たな市場に挑戦するにあたり、既存ビジネスと近しい業界であれば、その分野に詳しい人は比較的容易に見つかります。しかし、まったく新しい領域の場合は、話を聞ける有識者とのネットワークがありません。そこで従来は、文献やレポート等を参考に、業界のポテンシャルを探っていました。しかし、それだけでは市場の全体観を捉えることはできても、その業界特有の習慣など、リアルな情報を入手しにくいという課題がありました。
そこで、効果的なリサーチサービスを探していたところ、展示会でビザスクに出会いました。コンサルティングファームとの契約とは異なり、ビザスクのスポットコンサルは1回から利用できること、そして実際にその業界で働いた経験がある方に直接お話しを伺えることから、他にはないインパクトの大きなサービスだと思い、興味を持ちました。そこからビザスクのセミナーに参加し、営業の方により詳しいお話しを伺う中で、新規事業の情報収集にスポットコンサルが適していると感じ、導入を決めました。
-具体的にスポットコンサルをどのように活用しましたか?
新規事業において、我々が考えていることや、目指していることが、新規参入を検討している業界で実現できるのか、それとも全く別の方向を検討した方がいいのか、見定めるための情報を収集したいと考えていました。そこで、まず参入を検討している業界の経験者に絞り、ビザスクに候補者をリストアップしていただき、特に業界経験が長く深い知見をお持ちの2名のアドバイザーに話を聞くことにしました。それだけではなく少し異なる観点からも情報を収集したいと思い、若干条件を変更して再度リストアップをお願いし、1名を選出。バックグラウンドが少しずつ異なる3名のアドバイザーの方と面談をして、多面的に情報を収集することができました。
-スポットコンサルを実施した感想を聞かせてください。
新規事業において、我々が収集したデータや仮説が正しいのかどうか、明確に教えていただいたことから、当社にとってポテンシャルの高い領域であることが分かりました。文献やデータを検索するだけでは得られないリアルな経験に基づく話を聞くことができ、活用して良かったと感じています。同席した事業部の担当者も、非常に満足しています。
お話しを伺う前、その業界はとても先進的で、効率を重視している印象がありました。しかし実際はイメージと異なり、意外と泥臭いところも残っているという思わぬ発見もありました。業界の特徴から具体的なアドバイスもいただき、非常に参考になりました。また、経営会議などで上層部に新規事業の提案をする際、データを提示することももちろん重要ですが、業界経験者からのリアルな情報があると、より説得力が増すと思います。
-アドバイザーとの面談にあたり、工夫したことはありますか?
ビザスクの営業担当の方からの助言で、事前にアドバイザーの方への質問事項を整理し、共有をしました。当社が提示した質問内容を踏まえて、アドバイザーの方も事前に準備してくださっていたことから、1時間という限られた時間でも、多くの有益な情報を得ることができたと思います。
もし質問を共有していなければ、聞きたいことの半分も聞けなかったでしょう。そうなると一度の面談では欲しい情報を十分得ることができず、2回3回と回数を重ねてしまい、コストがかさむことになりかねません。面談の目的と、質問事項は明確にしておくこと、それを事前にアドバイザーの方に共有することを強くお勧めします。
-ビザスクのサポートはいかがでしたか?
迅速かつ的確なサポートをいただき、感謝しております。当社がビザスクのサービス利用を始めたのは、折しも新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃です。先行き不透明で、いつ身動きが取れなくなるのか分からなかったことから、なるべく早めに情報収集をしたいと考えていたところ、リストアップなど非常にスピーディーに対応をしていただき、とても助かりました。
-ご利用いただき、どのようなメリットを感じていらっしゃいますか?
当社には海外駐在経験のある社員が多いですが、海外の場合は様々な業界の駐在員が交流する機会が多く、異業種とのネットワークを作りやすいという利点があります。しかし日本では、異業種との繋がりを作ることは容易ではないと感じます。そのため、自社が経験のない業界に参入する際、その分野に精通している人に話を聞くことが、なかなかできません。そのような悩みを持つ日本企業は、実は多いのではないでしょうか。ビザスクでは、ピンポイントで業界経験者の方を指名して、スポットで話を伺うことができます。これは新規事業を検討するあらゆる企業にとって、非常にメリットが大きいと思います。
-今後の活用予定について聞かせてください。
今回、サービスを利用したのは社内の1部門でしたが、今回の結果を踏まえて、今後は他の部門にもスポットコンサルの利用を広げていきたいと考えています。そして、新規事業のフェーズによっては、ビザスクの他のサービス利用の可能性も含めて、検討したいと思います。
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