活用事例
新規サービスの仮説立案、検証、実証実験の各フェーズで、インタビューを実施。同じアドバイザーに複数回話を聞き、アイデアを研ぎ澄ますことができた。
パナソニック株式会社 アプライアンス社
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- 豊岡 英里子 様
青柳 圭祐 様
池田 雅子 様
現在、パナソニック アプライアンス社の新規事業創出プロジェクト「Game Changer Catapalt(ゲームチェンジャー・カタパルト)」で、新規事業「minacena(ミナセナ)」の開発においてビザスクをご利用いただいている皆様にお話を伺いました。
minacena(ミナセナ)の概要について教えてください。
豊岡氏:minacenaは、平日の夕食づくりを楽にするようなサービスです。自分自身がワーキングマザーとして生活する中で、共働き家庭の課題を解決するサービスができないか考え始め、平日の夕食作りに着目しサービス立案に至りました。現段階では、平日5日分の作り置き料理を、半調理の冷凍ミールキットで提供する形を検討しています。1年前にアイデアを出し、現在は社内で有償の実証実験を進めながら可能性を探っており、早ければ来年度にはβ版を出したいと考えています。
ビザスクを活用した背景を聞かせてください。
豊岡氏:まずは想定ユーザーがどのようなことを考えているのかを知るために、自分で友人・知人のネットワークにアンケートを実施しました。そこから次のフェーズで、サービス実現のために業界の構造などを詳しく知りたいと思いました。しかし内情をよく知る人の伝手がなく、どのように情報を仕入れたらいいのか分からなかったのです。その時、青柳からビザスクを活用したらどうかという提案がありました。
青柳氏:私が所属している部署で2020年に新しくビザスクを導入することになり、いち早く使ってみました。そこで良い感触を得られたため、ゲームチェンジャー・カタパルトでも活用したいと思ったのです。
ビザスクのサービスを、どのように活用しましたか?
豊岡氏:複数回インタビューを活用しています。まず私たちは家事代行サービス企業と組んでソリューションを創りたいと考えていました。しかし、家事代行の業界についてほとんど情報がなく、自力で調査をしても業界の全体像を捉えられません。そこで、まずは家事代行業の方に業界構造についてインタビューを実施しました。
インタビューを通じて家事代行業界の構造を捉え、ソリューションのたたきを作りました。しかしそのアイデアが家事代行企業にとって魅力的なのか、提携したいと思えるのか確信が持てませんでした。そこでもう一度家事代行業の方にヒアリングをして仮説を検証し、実際に家事代行サービス企業に提案に行くことができました。
次に、実証実験を行う段階で調理の段取りやレシピなど、サービスの具体的な内容についてアドバイスをいただきたいと考え、料理研究家の方に話を伺いました。その後さらに全体の事業設計を見渡して、細かな抜けがないかどうか確認をするために家事代行業の方へ、レシピもブラッシュアップするために料理研究家の方へ、再度インタビューを実施したのです。
このように、業界構造をまず知る仮説探索、立てた仮説がビジネスパートナーにとって価値があるのかを探る仮説検証、さらにソリューションを磨き上げるためのブラッシュアップと、3ステップでビザスクのインタビューを活用しました。
インタビューで得られた情報に対する満足度はいかがでしたか?
豊岡氏:100点満点以上、120点の満足度です。
青柳氏:同じく。事前の期待以上の情報を得ることができました。
豊岡氏:いつも青柳が質問票を綿密に設計して、それをアドバイザーの方に事前にお渡しした上でインタビューに臨んでいます。それにもかかわらず、毎回のように「その発想があったんだ」「この観点が抜けていたな」という新たな発見が必ずあるんです。やはり餅は餅屋というか、専門家の方の知見や目の付け所にいつも驚かされています。
アドバイザーの方々も、報酬が発生しているからには有意義な1時間にしたいと準備してくださっていると感じます。また、同じアドバイザーの方に複数回インタビューを実施して、継続的にご意見を伺える点もよかったです。
ビザスクの対応や、アドバイザーのリストの質についてはいかがでしたか?
青柳氏:これも120点ですね。新規サービスの検討では、色々なことを走りながら考え、かつスピード感を持って仮説検証を行う必要があります。その中で、ビザスクにはいつも意図を汲み取っていただき、適切なリストをスピーディーに出していただきました。
たとえばレシピの見せ方などで料理研究家の方に話を聞きたかった時に、UIに強い人はいないかとオーダーを出した時にも、即座にUIデザイナーで料理に強い方をリストアップしてくださったのには驚きました。提案の幅にも、リストの層の厚さにも、感謝しかありません。
スポットコンサルで得た知見や意見は、その後の意思決定にどのように役立ちましたか?
青柳氏:有償の実証実験を、家事代行企業と提携をして進めています。当初は業界構造がよく見えておらず、どこにどのように提携の交渉を持ちかけたらいいのか、まったく見えていませんでした。しかし、アドバイザーの方にインタビューをして業界の内情を掴み、提案を作りこむことで、スムーズに交渉を進めることができたのです。それが結果的にビジネスコンテストの次のフェーズに進む足がかりにもなりましたし、提携先とのスピーディーな信頼関係構築にもつながったと思います。
豊岡氏:ビザスクのサービスに、要所要所でクリティカルに助けていただきました。「いつまでにこの情報を知りたい」という時にスピーディーにライトパーソンに出会えること、専門家の知見をインプットしていることで業界動向に対する解像度が上がること、さらに提携先との交渉がスムーズに運ぶこと、あらゆる面で非常に役立っています。
メンターの池田様からも、ぜひビザスクのサービスについての感想をお聞かせください。
池田氏:ゲームチェンジャー・カタパルトとしては、数年前からビザスクを利用しています。ただしビジネスコンテストについては、基本的に自分たちの足でヒアリングをすることをモットーにしているため、プログラムスタート時から利用することはあまりありませんでした。
しかし、2020年度はコロナ禍の影響で、なかなか社外に足を運ぶことができず、早い段階からビザスクを利用しました。そこで、自分たちの足だけではなかなかリーチできない専門家のご意見を伺うことができ、非常に良かったと思います。
特に、豊岡からも話がありましたが、同じアドバイザーの方に継続的にお話しを伺うという利用もできて、気付きがとても多かったですね。今後の活用のヒントも得ることができて、とても良かったと思います。
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