活用事例
デューデリジェンスの効率が格段にアップ!ビザスクは投資検討過程上必須のサービス
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
- 目的
- 業種
- 利用サービス
インタビューにご協力いただいた方
- 吉田 まほろ 様
事業内容について教えてください
当社は、日本で唯一の素材・化学分野に特化したベンチャーキャピタルです。産業革新機構(現INCJ)の素材・化学分野投資チームからスピンアウトし、2015年設立、現在2つのファンドを運営しております。
素材・化学産業はGDPベースで3~4割を占める日本の基幹産業ですが、オープンイノベーションがIT業界等と比較するとまだまだ活発ではなく、名だたる大企業であっても新規事業創出に苦戦している状況があります。私たちはベンチャーへの投資だけでなく、アカデミアやベンチャーのシーズと大企業の新規事業をつなげるプラットフォームの役割も担っていく所存です。
そして、この分野はアカデミアステージのR&Dから大企業レベルの量産に至るまで、時間もお金もかかります。特に、事業を推進する上で多額の資金が必要になる“死の谷”と呼ばれるステージがあり、立ち上がったもののここを乗り越えられず失敗してしまう材料系ベンチャーがたくさんあります。私たちはこの“死の谷”を乗り越えるための投資も行っております。
ビザスク活用の背景をお聞かせください
素材・化学産業はバリューチェーンの川上に位置するため、川下側ビジネスの想定顧客ニーズを間接的にしか確認出来ず、顧客ニーズの判断が難しい場合があります。そこで実際に想定顧客の生の声を聞き、トップラインの伸長可能性も含めて仮説検証するためにビザスクを活用しております。当社は以前よりビザスクを利用しており、社内メンバーの多くがお世話になっています。
どのようなシーンでビザスクをご利用いただいていますか
私自身はエレクトロニクスを専門分野として、大きく2つの役割を担っており、その両方でビザスクを利用しております。1つは、新しい投資先の探索や、デューデリジェンスです。技術とその技術の市場ニーズの見極めを行う際、ビザスクのインタビューを活用しています。もう1つは、投資後のスタートアップに対する経営支援です。こちらでは、マーケティングや事業計画策定の一環で利用しています。
マーケットレポートや特許などを読み込んでも、ニッチな領域は「ここから先がどうしても分からない」ということがあります。また、当社ネットワークや当社内のリソースではまかない切れない部分もあります。そのような際、豊富なリソースを持つビザスクの利用を検討しています。
インタビューでは、どのように対象者を選定していらっしゃいますか
まずは、リストに上がってきた対象者の方々が、どのような部門・役職でキャリアを積んでいらっしゃるのかなど、プロフィールを入念にチェックします。次に重視するのは、スクリーニングの質問に対するレスポンスですね。回答スピードはもちろん、回答内容を拝見して、対象案件についてより良いインタビューが実施出来そうな方を選定しています。
ビザスクで収集した情報を、どのように活かしていますか
デューデリジェンスには、ヒアリング内容がダイレクトに反映されます。当初は懐疑的だったものが、インタビューを3,4件実施した結果、市場性等があると判断出来、投資検討が加速するケースもあります。もちろん、インタビューの結果も踏まえて「投資しない」と判断することもあります。ビザスクによって案件の選別効率が、感覚的には2〜3倍くらい向上している印象です。
投資後の経営支援の場合は、インタビュー対象の方が所属されている企業や周辺企業にニーズがあることがインタビューでわかり、そのまま営業・マーケティングに繋がることもあります。市場調査がストレートに出来るのはとてもありがたいです。
改めて、ビザスクを活用した感想をお聞かせください
スタートアップへの投資は、時間勝負です。私たちだけではどうしてもリーチできない専門家に、たった3・4日でリーチ出来ることは、ビザスクの大きな魅力です。マーケットレポートでは、マクロトレンドや市場規模といった情報は得られますが、投資検討の材料としては不足しています。その点、ビザスクを活用すると、エキスパートの方の経験に基づいた生の情報を得ることが出来るので、大変助かっています。ビザスクに登録されていらっしゃる方の中には、講演費用が高額な方もいます。そのような方に1時間独占でインタビューできるのですから、費用面でもリーズナブルですね。
またニッチな分野の場合、マーケットレポートすら存在しないこともあります。調査コンサル会社に調査レポーティングを依頼する方法もありますが、自分で下調べをした上でビザスクを活用した方が、コストも時間も圧倒的にパフォーマンスが高いと感じる場面も多いです。
他の情報ソースではなく、ビザスクを活用する理由を教えてください
他と比べて、パネルの母数、カバーしている領域の広さがビザスクは優れていると思います。そのため、弊社が投資検討を行う上で必要な情報が得られるため、多くの案件で活用させていただいております。ビザスクのおかげで、弊社は投資検討が進めやすく、また、投資先ベンチャーは市場ニーズに応じた技術開発が出来ています。
どのようなVCにビザスクをお勧めしますか
私たちのようにBtoB領域で、データが集めづらい分野を扱っているVCにお勧め出来るかと思います。ニッチな領域の場合、レポートが少なく、アンケートを取るにしても、なかなか欲しい情報に辿り着くのが難しい状況があります。また、各人の経験に情報が埋もれていることも多く、的確な人を探し当てる必要があります。他の領域でも、エキスパートの知見をヒアリングして、ビジネスモデルの筋の良さを判断する場合などで、ビザスクは有用だと思います。
今後どのようにビザスクを活用していこうと考えていますか
これまではインタビュー中心でしたが、今後は他のサービスも利用したいですね。材料分野の主戦場は海外ですし、海外の大学やベンチャーの動向も把握する必要があります。現在は日本のエキスパートを通じてグローバルに知見を得ていますが、海外のエキスパートに直接聞きたいケースもあるため、ビザスクの海外調査も今後活用していこうと思います。
また、エキスパートの方には、インタビュー以外に、ベンチャー企業の顧問就任や、レポーティング、サーベイなど、お願いしたいことが色々あります。様々な場面で、これからもビザスクを活用させていただきます。
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